自民党・安倍派（清和政策研究会）の「橋本聖子」元五輪相が、5年間で計1000万円超の裏金を着服している疑いが浮上しました。

安倍派では派閥の幹部6人を含む大半の所属議員が、パーティー収入のキックバックを受けたにもかかわらず「政治資金収支報告書」に記載していなかったとみられ、東京地検特捜部が、資金の流れなど捜査を進めています。

安倍派の議員のうち、過去5年間で1000万円を超える裏金を着服していた疑いがあるのは、松野官房長官や橋本元五輪相など10人以上にのぼり、「大野泰正（おおの やすただ）」はおよそ5000万円、「池田佳隆（いけだ よしたか）」と「谷川弥一（たにがわ やいち）」はそれぞれ4000万円を受け取っていることが判明しています。

橋本元五輪相は、11日に記者団の取材に応じ、「非常に反省をしており、国民の皆さんに政治不信を招いてしまったことに対し、心からおわびを申し上げたい」と陳謝しました。

その上で「刑事告発を受けている案件でもあり、いま申し上げることはできない状況だ。調査をしっかりとした上で、しかるべきときに説明責任を果たしていきたい」と述べました。

橋本元五輪相は、森喜朗元総理の秘蔵っ子であり、互いに「父」「娘」と呼び合うほどの親密な関係を築いてきました。

「清和政策研究会」は、「森派」と呼ばれていた20年ほど前から政治資金パーティーの収入を所属議員にキックバックしていたことが分かっています。

○安倍派　約２０年前も裏金化か　森派時代、議員側に還流

安倍派は事あるごとに引退した爺さんに意見聞いたりお伺い立てたりするのは見苦しい

森喜朗が実質の派閥のトップだから現役議員の中からトップを決め切れないみたいでホント情けないことだ pic.twitter.com/ekiEJWPr7D

— 大塩平八郎 (@GoldCoin_777) December 5, 2023

不正行為の実態が全て明らかにされ、関与した政治家たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。

○【安倍派への粛正】岸田総理が、裏金問題で『安倍派』所属の閣僚・副大臣・政務官の「政務三役」を全て更迭　東京地検特捜部も異例の50人体制で捜査

○自民党5派閥の政治団体、政治資金パーティで得た約4000万円を収支報告書に不記載、“裏金作り”をしていた疑いが浮上

○【中国共産党建党100周年を祝う記念行事・東京五輪】東京五輪組織委が解散  大会経費が当初の見積3000億円から約4.7倍の1兆4238億円に膨れ上がっていたことが判明