【宝塚歌劇団】下級生へのいじめを『セレモニー』『フェルマータ』『ドーナツ』と呼称 何人もの前で締め上げ・吊し上げ、風呂や洗濯機も使用させず 劇団側は事実を否定

【宝塚歌劇団】下級生へのいじめを『セレモニー』『フェルマータ』『ドーナツ』と呼称 何人もの前で締め上げ・吊し上げ、風呂や洗濯機も使用させず 劇団側は事実を否定

宝塚歌劇団の宙組に所属していた「有愛(ありあ)きい」(25)が自殺した問題で、遺族側の代理人弁護士は10日、東京都内で会見を開き、劇団側に謝罪と補償を求めました。

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記者会見した「川人博」弁護士らによると、「有愛きい」は生前、団員の退団などに伴い、多くの業務を任されるようになり、死亡するまでの1カ月半は、ほぼ休みなく働き、時間外労働は月250時間を超過し、睡眠時間はわずか一日約3時間程度だったとのことです。

「有愛きい」は、上級生からヘアアイロンを額に当てられ、やけどを負わされるなどのいじめを受けていたと大きく報じられましたが、劇団側は「事件の報道は事実無根」との声明を発表しました。

その後、「有愛きい」は劇団側の対応に精神的な負荷を受け、頻繁に体調を崩すようになったそうです。

また、「有愛きい」は、稽古中に上級生から呼び出され、「下級生の失敗は、すべてあんたのせいや」「うそつき野郎」などといった暴言を頻繁に浴びせられていたことも分かっており、弁護士らはこれらの上級生の言動について、厚生労働省の指針で定める「職場におけるパワハラ」にあたるとしています。

遺族は弁護士を通じ、「娘の疲れ果てた姿が脳裏から離れません。救えなかったというやりきれない思いにさいなまれつづけている」などとするコメントを発表しました。

現在、「有愛きい」の自殺を機に、宝塚歌劇団の内部で行われていた壮絶な「下級生いじめ」の実態が次々と明らかになっており、元タカラジェンヌの「東小雪」は、上級生らによるパワハラについて、「私たち(下級生)の中では“締め”“セレモニー”と呼んだりしていて。とても、清く正しく美しくからはかけ離れているような。面と向かって大きな声で何人もの前で締め上げる、つるし上げるようなことが、少人数でもありました」と話しています。

パワハラ行為の呼び方は、各学年によって異なり、集団で1人を指導するその形から、音楽記号の「フェルマータ」や「ドーナツ」とも呼ばれていたそうです。

さらには、「お風呂の設備があっても入る時間が与えられない」「洗濯の設備があっても上級生から使うことを禁じられる」など、不条理なルールを押し付けられ、無理やり従わされていたとも話しています。

こうした状況を外部の人に相談したり告発したことがバレた場合は、「外部漏らし」とみなされ、「お前なに外部漏らししてるんだ」と口汚く怒鳴られたり罵られた挙句、他の生徒までもが連帯責任を負わされるため、悩んでいても誰にも打ち明けられない状況にあったそうです。

現在、宝塚歌劇団の担当者は、「有愛きい」の遺族の求めに対し、「大変重く受け止めており、ご遺族に対して誠実に対応していきたい」と述べていますが、14日に行った会見では「上級生からの指導内容は社会通念に照らして不当とはいえない」「ハラスメントやいじめは確認できなかった」などと主張し、”全面否定”の構えをとっています。

芸能界の腐敗した実態が全て明らかにされ、活躍を夢見る若者たちがこれ以上の被害を受けることがないよう、心から祈ります。

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