ソフトバンクの架空の事業をかたって投資を募り、現金12億円をだまし取ったとして、ソフトバンクの元部長ら3人が詐欺の疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは、ソフトバンクのデジタルトランスフォーメーション統括部の元部長「清水亮」容疑者（47）と、元課長の「枡田健吾」容疑者（42）、元アパレル会社代表で風俗店従業員の「森田真伍」容疑者（41）ら3人です。

容疑者らは昨年、会社経営者の男性（30代）に「ソフトバンクが発注する96億円の事業がある。融資してくれれば20％の配当が得られる」などと投資話を持ちかけ、あわせて12億円をだまし取った疑いが持たれています。

警視庁によると、清水容疑者らはソフトバンクに在職中、本社の会議室で投資の説明会を複数回にわたって開き、集まった投資家たちに「副業で経営するコンサル会社が、ソフトバンクからシステムの改修事業を受注する」と虚偽の説明をしていたとのことです。

説明会に参加し、4000万円を融資したという男性は、「（ソフトバンク本社）最上階というか、会議室の一角で（説明会を）やってるので、信じちゃいますよね。細かいビジネス的なツッコミを入れたんですけど、その辺も結構『うっ』てつっかえることなく話をしていた」と話しています。

警視庁は、今回の事件について、会社の信用を背景に信じ込ませたとみて、詳しいいきさつを調べています。

ソフトバンクは昨年10月に内部調査を行い、清水元部長と枡田元課長を懲戒解雇にしたとのことで、同社の広報本部は「極めて悪質な行為で、重大な事案。引き続き捜査に協力していく」とコメントしています。

一連の事件では、ソフトバンクの社員らが同社の会議室を犯行に利用していたことから、創業者の「孫正義」にも責任が及ぶのでは、といった声がネット上では次々と寄せられています。

○Yahoo!ニュースコメント欄

事件の真相が全て明らかにされ、関与した悪人たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。

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