パキスタンでは、一帯一路に対する反発から、「バルチスタン解放軍」(BLA)などの武装勢力による、中国人を標的にしたテロが、近年、相次いでいます。
2018年、BLAが中国領事館を襲撃した際、「中国がパキスタンの資源を搾取し、経済的に侵略しているため、それを停止しない限り攻撃を続ける」と警告しました。
今年4月26日、パキスタン南部にある孔子学院付近では、中国人の乗った車両を狙ったとみられる自爆テロが起き、孔子学院の中国人院長や教員3人と運転手の計4人が死亡しました。
孔子学院は中国語を教える学校として設立されましたが、実際には中国共産党の工作機関だということが明らかになっています。
○立命館や早稲田大学など15大学に設置された「孔子学院」は、中共のスパイ工作機関だった!! アメリカではFBIの捜査対象に
昨年4月には、パキスタン南西部バルチスタン州・クエッタの高級ホテルで爆発が起き、少なくとも4人が死亡、11人が負傷しました。
駐パキスタン中国大使が標的だったと言われています。
昨年7月には、パキスタン北部にあるダス水力発電所の建設現場に向かうバスが爆発して峡谷に落ち、中国人技術者ら9人を含む13人が死亡しました。
○バス爆発、中国人9人死亡=「一帯一路」事業に関連―パキスタン
ダス水力発電所の建設は、「一帯一路」プロジェクトの一つで、この爆発事件を機に工事は中断されました。
また、相次ぐテロを境にパキスタンと中国の関係は冷え込み、「一帯一路」の一環である大規模インフラ整備事業「中国・パキスタン経済回廊」は停滞しました。
一帯一路構想は、専ら中国企業に委ねられ、地元には恩恵のない形で行われているため、反発ばかりが起きています。
これまで中国が実施してきた一帯一路プロジェクトのうち、全体の35%で環境汚染や汚職、労働違反などの問題が発生し、マレーシアでは総額116億ドル、カザフスタンで15億ドル、ボリビアで10億ドルものプロジェクトが中止に追い込まれたそうです。
○中国離れが広がる中小国の実態、「一帯一路プロジェクト」で問題多発
こうして中国共産党は、貧しい国々の経済をさらに破壊し、侵略を推し進めている上、無茶な開発計画によって地球環境を破壊しているわけです。
彼らの計画が一つ残らず頓挫するよう、平和を願う全ての人が心一つにして中国共産党の滅びを祈らなければなりません。
○「一帯一路」こそ環境破壊の元凶 森林伐採、大気汚染、石炭汚染の増加、魚類保有量の枯渇、外来種との交配による在来種の絶滅を招く
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