「2025年大阪・関西万博」の開幕まで、11月30日で残り500日となりましたが、「万博の華」となる海外パビリオンが未だに1件も着工されていないことが判明しました。
万博工事に携わるゼネコンの担当者によると、建設資材や人件費の高騰などの日本の事情が理解されず、コストに見合わない予算で発注しようとする国が相次いでいるとのことですが、万博協会側は「日本のゼネコンが高い見積もりを持ってくる」と認識しており、認識の食い違いが起きているとのことです。
万博協会は国や大阪府、大阪市、企業などから出向する約690人の寄り合い所帯で、参加国の対応は国際局、会場整備や建築関係は整備局と分かれているため、うまく連携が取れていない状況にあるそうです。
政府関係者は「国際局はスケジュールの厳しさを理解せず、参加国に強く言えなかった。整備局は理解していたが、国際局に伝えていなかった」と話しています。
着工の遅れについて、日本建設業連合会の宮本洋一会長(清水建設会長)は27日の記者会見で、「もうデッドラインは過ぎていると思ってもいい」と強い危機感を示し、精度の高い設計図面と予算の裏づけがある発注を一日も早く行うよう各国に改めて訴えました。
◯「デッドライン過ぎている」 万博パビリオン建設、日建連会長が強い危機感
さらに、翌28日には「主催者とのコミュニケーションがとれていない」との理由から、ロシアが万博への不参加を表明しました。
同日、パリであった「博覧会国際事務局(BIE)」の総会で、ロシア代表は「主催者とのコミュニケーションがとれておらず、残念だが大阪・関西万博への参加を取りやめる」とし、「万博には経済的、人道的な国家間の結びつき、健康的で建設的な競争があった。だがロシアは一部参加国の偏った態度にさらされた」とも語りました。
日本を含む各国が、ウクライナ侵攻を非難しつづけていることが背景にあるとみられ、現時点で万博への参加を予定するのは159カ国・地域、9国際機関となっています。
◯大阪万博、ロシアが不参加「一部参加国の偏った態度にさらされた」
ロシアの不参加表明を受け、「どんどん不参加が増えてほしいですね。海外パビリオン建設にも中抜きしてるんでしょうか」「ロシアとすれば当然の判断」「ウクライナ戦争と関連させる向きもあるが、おそらく無関係だ。万博そのものが胡散臭く思われたからだろう」といったコメントが数多く寄せられています。
また、「なんだ、主催者側もやる気ねぇんじゃん」といった批判も増え、万博協会の体たらくに多くの国民が呆れ返っています。
国民の声を無視し、税金を中抜きして暴利を貪る悪人たちが、一人残らず厳正に裁かれますことを心から祈ります。
◯【止まらない税金の無駄遣い】大阪万博の会場建設費2350億円とは別に政府が『日本館』に約360億円を投入することが判明し、批判殺到
◯大阪万博の建設計画に『木造リング』の設置を新たに加え、およそ350億円の費用を上乗せしていたことが発覚 終わればすぐに解体撤去
◯【身を切る改革】大阪万博の役員報酬、最高月額200万円 大阪府知事・吉村洋文、経団連会長・十倉雅和、経済同友会理事・新浪剛史など34人に 賞与も支給 学生はボランティア
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