中国では、27日に死去した「李克強」前首相を追悼する動きが広がるとともに、習近平政権への不満が高まり、“第二の天安門事件”に発展しかねない緊迫した事態となっています。
○中国『李克強』前首相が心臓発作で死去 派閥闘争で暗殺された疑いが濃厚 岸田総理や小沢一郎が弔意のメッセージ
天安門広場に集まった人々は李克強氏を追悼することで習政権への不満を表明した。 pic.twitter.com/FxqBBiOtUe
民衆が本当の敵に気づいた今、この政府は終わりでしょう。https://t.co/PScPmdIy8S https://t.co/r7AEzhXtW5— えくぼちゃん (@bsx3OFpqArGH8eA) October 29, 2023
李克強は、2020年の全人代（＝中国の国会）で、多くの中国人が貧困に苦しんでいる現状を指摘したほか、退任前の演説で「天は人の行いを全て見ている」と述べるなど、習近平を暗に非難する言動を何度も取っていました。
思い起こされるのは李克強氏が退任する際、国務院で行った最後の演説です。
「人在干，天在看」（人の行いを天は見ている）。
後の文脈から国務院の職員を労う内容と分かりますが、何かの皮肉かと憶測も呼びました。全人代の記者会見といい、その話し振りも注目を呼んだ方でした。 https://t.co/xKfvHTzFGF
— 高橋史弥/メディアを作っている記者 (@TakahashiFumiy3) October 27, 2023
こうした背景から、中国のネット上では李克強の死について、「暗殺説」や「習近平による李克強へのいじめが彼の死期を早めた」との憶測が飛び交っています。
生前、李克強は多くの中国人から支持を集めており、幼少期を過ごした家の跡地（安徽省）に、2日間で数万人の市民が花をたむけようと訪れたそうです。
李克強さんの生家と旧家に人民の心が咲いてる。不遇でも最後まで全うした彼の生き様をみんなみていた。胸が打たれる。 pic.twitter.com/A1I64VpYCv
— 孔明180 (@KOMEI180) October 28, 2023
また、北京・天安門広場にも、李克強を追悼しようと数えきれないほどの人が押し寄せており、その様子がSNS上に次々と投稿されています。
天安门广场已经人山人海。民众借助悼念李克强，表达对习家政权的不满。 pic.twitter.com/qRCE9062HL
— 谢万军 Wanjun Xie (@wanjunxie) October 29, 2023
中共当局对天安门广场实施了戒严，大批民众和学生聚集在长安街上，悼念李克强，以表达对习近平政权的强烈不满。 pic.twitter.com/mxvC3Pow2b
— 谢万军 Wanjun Xie (@wanjunxie) October 28, 2023
10月28日凌晨，聚集在天安门广场悼念李克强的北京学子，其中以北大的学子居多！ pic.twitter.com/5tb6NGCrhj
— 真相傳媒 (@TruthMedia123) October 28, 2023
かつて中国では、「鄧小平」に失脚させられた「胡耀邦（こ ようほう）」が、失意の中で病死したことが契機となり、民主化を求める「天安門事件」に発展しました。
当時、中国政府は、天安門に集結した100万を超える市民や学生らを武力で鎮圧し、少なくとも1万人以上を虐殺したとされています。
○【民主化を求める学生たちを大量虐殺】天安門事件の実態を徹底的に隠蔽してきた中国共産党の闇
現在、中国では不動産バブルの崩壊・若者の失業率の悪化・相次ぐ災害などにより、習近平政権への不満が最高潮に高まっています。
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そのため、中国当局は、李克強の追悼運動から“第二の天安門事件”に発展しかねないと懸念し、厳戒態勢を敷いているとのことです。
卑劣な破壊工作によって全世界を脅かしてきた習近平をはじめ、彼に加担する者たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。
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