全国の医療機関や薬局における「マイナ保険証」の利用率が、わずか5%であることが明らかになりました。
政府は今年4月、マイナ保険証のオンライン資格確認システムの導入を各医療機関に義務付けましたが、全国の利用率は4月に前月の2.3%から6.3%へと跳ね上がった後、5月6.0%、6月5.6%、7月5.0%と3カ月連続で下落しているとのことです。
各医療機関では、政府の方針に則り、マイナ保険証での受け付けを始めたものの、あまりに使い勝手が悪く、利用を避けるケースが続出しているそうです。
「埼玉県保険医協会」が8月1日から31日にかけて、開業医会員に調査(有効回答数292件)を行ったところ、「マイナ保険証により受け付け業務が増えた」と回答した医師は92%に上ったとのことです。
具体的には、「とにかく手間がかかる」「エラー時とてもたいへん。レセプト会社に電話がつながらない」「紙カルテに手書きで保険証情報を写すようになり業務量が増えた」といった声が寄せられているそうです。
一方、「健康保険証を存続すべき」と回答した開業医は、5月調査の85%から96%へと増え、今や100%に迫っているとのことです。
ある医療関係者は「ポイント付与期間が終われば、マイナ保険証の利用登録は伸びなくなるでしょう。それどころか、今後、利用登録の解除が可能になるため、利用登録数はむしろ減るのではないか。利用率が4%、3%へと低下してもおかしくありません」と指摘しています。
この現状を受け、ネット上では紙の健康保険証の廃止、マイナ保険証を普及させる政府の方針に対し、反対の声がますます高まっています。
民意を無視し、マイナ保険証を強引に普及させようとする全ての政治家たちが、厳正に裁かれますことを心から祈ります。
○【デジタル化とは?】健康保険証の廃止以降、一部医療機関で『マイナ保険証』が利用できない場合に備え、『資格情報のお知らせ』という名の“新カード”を配布
○【マイナ保険証】他人の顔を本人だと認証されるケースが東京・千葉・京都で確認される 顔認証でパスできなくても、4桁の正しい暗証番号を打ち込めば本人と認証される仕組みになっていることも発覚
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