中国共産党は、いくつかのピラミッド型の階層に分けられており、トップには最高権力者の習近平、その一つ下には、国のあらゆる重要政策や幹部人事を決定する最高指導部、「政治局常務委員」という組織が存在します。
「政治局常務委員」は習近平含めた7人で構成されており、別名「チャイナセブン」とも言われています。
構成メンバーは、序列順に、習近平、李克強、 栗戦書(りつせんしょ)、汪洋(おうよう)、王滬寧(おうこねい)、趙楽際(ちょうらくさい)、韓正(かんせい)となります。
○「チャイナ・セブン」に変化? 習近平「1強」はこの後どうなるのか
以前の記事でも述べた通り、中国共産党には、習近平を中心とする「太子党」と、江沢民を中心とする「上海閥」、そして胡錦濤(こきんとう)を中心とする「団派(中国共産主義青年団出身者)」の3つの派閥に分かれており、現在、「習近平派」と「江沢民派」が特に激しく争い合っています。
○【中国共産党も世襲制】習近平も「紅二代」と呼ばれる2世幹部 激しい権力闘争が繰り広げられる中国の浅ましい実態
習近平政権の前に実権を握っていた江沢民と胡錦濤(こきんとう)も、かつて権力闘争をしていたと言われていますが、両者とも、1978年から1989年まで実権を握っていた鄧小平(とうしょうへい)の指名によって、国のトップに君臨することができたため、大きな枠組みでは、胡錦濤も江沢民も「鄧小平派」に含まれると言えます。
そして、チャイナセブンの派閥構成は、大きく分けて、李克強と汪洋が「団派」、韓正と王滬寧が「江沢民派」、栗戦書と趙楽際が「習近平派」とされていますが、趙楽際はもともと「団派」に属していたため、情勢によっては立ち位置を変えかねません。
そのため、チャイナセブンのうちで栗戦書以外は皆、「反習近平勢力」に属しているとも言えます。
○【中国共産党の権力闘争】反習近平派による逆襲が激化 習近平派幹部が次々と落選、突然死する幹部も
そして今、何としてでも自身の一強体制を貫くため、習近平は次々と政敵を攻撃しています。
○上海市でのロックダウン政策は、習近平に敵対する江沢民派への粛正運動だった!!
○【中国共産党の内部争いが激化】習近平からの圧力により、江沢民系のメディア「多維新聞」が運営停止
中国共産党はこれまで、自らの権力を維持するために、非人道的な行為を繰り返し、信じられないほど多くの人々を殺戮し、かつそのおぞましい実態を隠蔽しつづけてきました。
○【民主化を求める学生たちを大量虐殺】天安門事件の実態を徹底的に隠蔽してきた中国共産党の闇
○【中国の闇】一人っ子政策により、40年余で中絶・不妊手術5億3200万件 不妊手術や死産の強制、自殺の奨励により、少子高齢化・男女比の偏りなど深刻な問題を生む
○毛沢東による「大躍進政策」は世紀の愚策だった!! 中国の生産力は低下、農作物も収穫できず、大飢饉に陥り4000万人が餓死
○【中国共産党の臓器狩り】法輪攻学者などから強制的に摘出した臓器を販売し、巨万の富を築く
醜い権力闘争ばかりを繰り返し、世界中に数々の悲劇をもたらしてきた中国共産党が、これ以上、この地で悪事を働くことができないよう、一人残らず滅び去りますことを心から祈ります。
○【江沢民に法の裁きを】37の国と地域で392万人が署名 法輪功迫害による犠牲者は戦争に匹敵
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