能登半島地震から4ヶ月、復旧は一向に進まず 政府は補正予算を組まず、使途不透明な予備費からのみ支出 

能登半島地震から4ヶ月、復旧は一向に進まず 政府は補正予算を組まず、使途不透明な予備費からのみ支出 

能登半島地震の発生から4ヶ月経ちましたが、現在も被災地の復旧が一向に進んでいないことが判明しました。

石川県内でこれまでに245人の死亡が確認され、3人が行方不明となっているほか、被害を受けた住宅は7万8568棟に上り、このうち1割を超える8142棟が全壊しました。

現在、仮設住宅の建設が進んでいるものの、4月30日の時点で4606人が今も避難所での暮らしを余儀なくされています。

また、珠洲市と輪島市を中心におよそ3780戸で断水が続いていることから、自宅に戻ることができない被災者も少なくありません。

これまで日本政府は、規模の大きな災害があった場合、補正予算を組み、予備費も併用して被災地の復興にあたってきましたが、能登半島地震については予備費からの支出のみという異例の対応をとっています。

◯能登半島地震の復興・復旧に補正予算を組まず予備費で対応…使い道は意のまま「便利な財布」再拡大の懸念

過去の例を見ると、1995年の阪神大震災では約1カ月で最初の補正予算が編成され、スピード成立しました。

また、能登地震より死者数の少ない北海道地震(2018年)や新潟県中越地震(2004年)でも1~2カ月で補正予算が組まれました。

予備費の使途は、閣議決定によって決めることができるため、「政府の便利な財布」と揶揄され、能登半島地震の復旧のために支出される予備費も、災害対応以外で用いられるのではないかと懸念されています。

2020年から2023年にかけて、12兆円もの予備費がコロナ対策の名目で支出されましたが、このうち9割の使途が不明となっていることが判明し、大きな波紋を呼びました。

◯【岸田内閣】コロナ予備費12兆円のうち9割以上が用途不明瞭と発覚 史上最悪の予算の使い方に批判殺到

能登半島地震について、財務省は予備費の支出のみで十分に復興支援が行えるとしていますが、現地は今も瓦礫だらけで、ほぼ見捨てられたに等しい状況となっています。

◯【財務省】能登の復興について「無駄な財政支出は避けたい」との見解を示し、批判殺到

国民を顧みない政治家たちが一掃され、国民に寄り添う政治が行われますことを心から祈ります。

◯【能登地震】馳浩知事、水道復旧について3月末に復旧予定が『4月初旬から5月末』に遅れる見通しを示す 「もう3か月経っているのに」「被災者よりも万博」「維新を選ぶからこうなる」

◯【能登地震】炊き出しボランティアが4月から減少、深刻な事態に 馳浩知事がボランティアに来ないよう呼びかけた影響か 国からのプッシュ型支援も3月で打ち切り

◯能登半島地震の被災地で空き巣に入った10代の外国籍の男女を逮捕 同地域で窃盗被害が51件発生 「外国人窃盗団が能登半島に集結している」との情報はデマとNHKなどが報道した矢先

コメントを書く

*
*
* (公開されません)

Comment