イタリアのデータ保護当局は3月31日、対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」への利用者のアクセスを停止したと発表しました。
ChatGPTはアメリカのベンチャー企業「オープンAI」が開発したもので、昨年11月に無料公開されました。
イタリア当局の発表によると、同月20日にチャットGPTの利用者の会話の内容や支払い情報に関するデータ侵害の報告を受け、調査を開始したところ、オープンAIが利用者から取得しているデータの内容を、利用者に適切に通知していなかったことが判明したとのことです。
これを受け、イタリア当局は、AIに学習させるために、オープンAIが膨大な個人情報を違法に集めていた可能性があると指摘しています。
また、利用規約では利用者を13歳以上に限定しているものの、サイトへのアクセス時に年齢を確認する仕組みがないことも問題だと指摘。
AIとのやり取りで、子供が年齢にふさわしくない回答を受け取る恐れがあるとしています。
保護当局はオープンAIに対し、20日以内に問題の解決策を実施して報告することを求めており、対応をとらない場合には、最大2000万ユーロ(約30億円)か、世界での年間売上高の4%に相当する罰金を科す可能性があるとしています。
また、ドイツやフランスでも規制論が浮上しており、ある米科学誌はチャットGPTによって作成された論文を盗作だと指摘、現在、オープンAIは対応に追われているとのことです。
オープンAIは、2015年にテスラのCEO「イーロン・マスク」や、ペイパルの創業者「ピーター・ティール」らの寄付によって設立され、その後、IT大手の「マイクロソフト」からも出資を受けています。
オープンAIはアメリカのベンチャー企業ですが、出資者のイーロン・マスクやマイクロソフトは中国共産党と蜜月関係にあるため、収集された膨大な情報が悪用される可能性も十分にあります。
○「イーロン・マスク」が米Twitter社のCEOに就任「投稿監視評議会」を設置し、中国のWeChat(微信)を目指す方針を示す
○【世界一の大富豪】イーロン・マスクが「台湾は中国の特別行政区になることを検討すべき」と発言、中国が謝意を表しテスラ車を無税に
○創価企業GoogleとMicrosoftが、大量のスパム広告をDuckDuckGoなどの小規模検索エンジンに表示させ、検索精度を落としていたことが発覚
不正に情報を収集し、個人情報を危険に晒す悪人たちが厳正に裁かれ、世界の安全と平和と秩序が守られますことを心から祈ります。
○【言論弾圧の報い】Googleが発表したAIチャットボット『Bard』が誤回答、致命的なミスで株式時価総額13兆円を消失
○日本テレビ、独自開発の『AI顔認証技術』で街行く人のマスク着用率を監視 監視社会化した中国の『信用スコア』を思わせるとして物議
コメントを書く