米司法省は3月、スパイ容疑で中国人5人を逮捕し、起訴したと発表しました。
5人は米国にいる中国人民主活動家や反体制者、人権団体の責任者らを監視し、アメリカ国内外で中国共産党政権への批判者に対する妨害、嫌がらせなどをひそかに行っていたようですが、このうちの一人はニューヨークの民主活動家として知られる人物「王書君」であったことから、世間を震撼させています。
○浸透工作 「表の顔は民主化運動活動家」スパイ容疑で逮捕された在米中国人
今年73歳の「王書君」は、2006年から2020年まで「胡耀邦・趙紫陽財団」の事務局長に就任していました。
この財団には、中国人留学生によって刺殺されたニューヨーク在住の民主活動家「李進進」弁護士もかつて勤務していました。
○【留学生を装った中国人テロリスト】米ニューヨークで元天安門事件の学生リーダーを殺害 海外の反共中国人を次々と暗殺する中国共産党
「王書君」は自身のコミュニティに潜伏して人々を監視し、著名な民主化活動家やその関連組織の情報を含めて、中国国家安全省に報告していたとのことです。
香港の時事評論家、程翔は「中共は海外の民主活動家に対し、ある戦略を講じている。それは、民主活動家の内部に入り込み、リーダーになり、民主活動家を分裂させ、民主運動を消滅させるという方針だ」と述べました。
また、雑誌『北京の春』名誉編集長胡平は、中共が米国の民主活動家グループの中で諜報勢力を拡大するために取っている手法が二つあると指摘し、「一つは『入り込む』ことで、中共のスパイが自分の身元を隠して我々の側に潜入することを指し、もう一つの『引っ張り出す』とは、本来は民主化の側にいたのに、信念が足りず、自分の損得勘定を考慮して、一種の条件を受け入れて中共のスパイになることを指す。王書君はおそらく二つ目に該当する」と述べました。
有罪が確定した場合、「王書君」には最高20年の実刑判決が下される可能性があり、今回の措置は中共の海外諜報活動を震撼させるものだと言われています。
このように、海外で中国の民主活動を行っている中国人が、実は中共のスパイであったという実態が暴かれたわけですが、これは日本国内で中共批判をしている中国人も例外ではありません。
つまり、中共を批判している者の中にも、実は中共のスパイが潜んでいるということです。
世界中で害悪を撒き散らす中国共産党と、それに与する全ての悪人たちが厳正な裁きを受け、一人残らず滅び去りますことを心から祈ります。
○【アメリカの報告書】中国人留学生は全員、留学する際に「中国共産党のスパイになる」との誓約書を書かされている
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