
日本の証券口座のID・パスワードといった認証情報が、ダークウェブ上の闇サイトなどに少なくとも約14万件掲載されていたことが明らかになりました。
証券口座なら、株をやめれば済む話だが、これが普通の銀行口座となってくると、国民全てのお金が誰かに盗まれることになる。
とんでもない時代になってしまった。https://t.co/BjMBzpe5l7 https://t.co/XTqwso3qok
— 時計仕掛けのオレンジ (@9n7eWQtutsamatw) May 24, 2025
サイバーセキュリティー企業のマクニカが、イスラエルのセキュリティー会社・KELAと協力し、ダークウェブの闇サイトなどを調査したところ、日本の証券会社名と口座のログインID・パスワードが大量に投稿され、氏名、住所や取引に使う暗証番号まで載っている例が確認できたとのことです。
ダークウェブとは、一般的な検索エンジンでは表示されず、専用のツールやブラウザを使わなければアクセスできないウェブ空間のことです。
匿名性が非常に高いため、違法な取引や犯罪行為に悪用されるケースが多く、通常のウェブサイトよりも圧倒的に多く存在しているとも言われています。

マクニカの瀬治山豊セキュリティ研究センター長補佐は、「犯罪者は盗んだ情報を売るためにダークウェブ上に掲載するが、『こんな良い情報があるぞ』と見せつけるため、一部をサンプルとして公開することが多い」「約14万件というのは、あくまで集計された一部にすぎず、実際にはその10倍が流出していてもおかしくない」と警告しています。
現在、日本の各証券会社で口座の乗っ取りや不正な売買が相次いでおり、犯罪グループが闇サイトで入手した口座情報をもとに犯行に及んでいると見られ、金融庁のまとめによると、今年1月から4月までに確認された不正取引は計3505件、売買総額は3049億円に上っています。
犯行の全容が一日も早く明らかにされ、関与した者たち全員が厳正に裁かれますことを心から祈ります。
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