日本の証券会社の顧客をターゲットにした詐欺メールが急増 今年4月は8割以上が日本を標的 主に中国人犯罪グループが犯行に及ぶ

日本の証券会社の顧客をターゲットにした詐欺メールが急増 今年4月は8割以上が日本を標的 主に中国人犯罪グループが犯行に及ぶ

中国人によるサイバー犯罪が急増する中、今年4月に世界で確認された「詐欺メール」のうち、8割以上が日本を標的にしたものであることが明らかになりました。

最近は証券会社を装ったメールが特に多く確認されており、利用者の証券口座にログインするためのIDやパスワードを盗み取ろうとする手口が目立っています。

国内の証券会社では、今年に入ってから利用者の口座が乗っ取られ、身に覚えのない不正な取り引きが行われる被害が急増しています。

不正ログインに用いられるパスワードやIDなどは、こうしたフィッシングメールなどを通じて盗み取られていると見られています。

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この大規模なフィッシング攻撃は、中国人の犯罪グループが「CoGUI(コグイ)」と呼ばれるツールを使って展開しているもので、日本語に特化した偽のログインページやメールテンプレートを用い、大手企業や官公庁になりすまして個人情報や認証情報を盗み取っています。

「CoGUI」は主に日本のユーザーを標的としたフィッシングキットで、AmazonやPayPay、楽天などの著名なブランドを装ったフィッシングサイトや偽メールを簡単に作成できるようになっています。

◯’CoGUI’ Phishing Kit Helps Chinese Hackers Target Japan

◯フィッシングキット「CoGUI」が日本のユーザーを標的に

◯日本の金融機関を標的としたフィッシングによる大規模なサイバー攻撃-フィッシングキット「CoGUI」を利用か

米セキュリティー会社「プルーフポイント」によると、2025年1月だけで、CoGUIに関連するフィッシングメールが1億7200万通以上確認されたとのことです。

プルーフポイントの増田氏は「これまでは日本語が大きな防御壁になっていましたが、生成AIやツールの登場で『ことばの壁』がなくなって、日本がねらわれやすくなっている。改めてフィッシング詐欺メールへの対策を強化してほしい」と呼びかけています。

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すべての犯罪が厳しく取り締まられ、誰もが安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。

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