米ボーイング社の不正を暴いた元社員、裁判で証言した直後に死亡 大手メディアは「自らの行為による傷」で死亡したと報道 ネットでは口封じで殺されたと疑う声が殺到

米ボーイング社の不正を暴いた元社員、裁判で証言した直後に死亡 大手メディアは「自らの行為による傷」で死亡したと報道 ネットでは口封じで殺されたと疑う声が殺到

今月9日、米ボーイング社による不正を暴いた元社員の男性が、自身の車の中で死亡しているのが発見され、物議を醸しています。

死亡が確認されたのは、約7年前にボーイングを退職した「ジョン・バーネット」氏(62)で、大手メディアは「バーネット氏は車内で自らに負わせた傷が原因で死亡した」と報じています。

バーネット氏は32年間にわたってボーイング社に勤務し、2010年からは旅客機「787ドリームライナー」を製造するノース・チャールストン工場で「品質管理者」として働いていました。

787ドリームライナー

バーネット氏は退職後、ボーイングの製造ラインで納期を迫られた作業員たちが基準を満たしていない部品をゴミ箱から持ってきて「787ドリームライナー」の機体に取り付けていたことや、緊急時に機内で着用する「酸素マスク」が、4個に1個の割合で機能しない可能性があることなどを暴露しました。

バーネット氏はこうした懸念を自身の上司に知らせたそうですが、まともに取り合ってもらえなかったとも明かしており、退職後にボーイングを相手取った訴訟を起こしていました。

バーネット氏は、社内の問題を指摘したことでボーイングから名誉を傷つけられ、キャリアを阻害され、最終的には退職を余儀なくされたと訴えており、死亡する前の週に正式な宣誓供述書を提出し、尋問を受けたばかりでした。

バーネット氏が死亡した9日にも、さらなる尋問が行われる予定でしたが、バーネット氏は会場に姿を見せず、滞在先のホテルの駐車場に停められていたトラックの中で、死亡しているのが発見されたとのことです。

ボーイングはバーネット氏の死を受け、「われわれはバーネット氏の死に哀悼を示す」との声明を発表しました。

現在、警察は自殺の疑いが強いとみて捜査を進めているとのことですが、ネット上では口封じのために暗殺されたのではないかと疑う声が無数に投稿されています。

ボーイングによるずざんな製造工程については、カタールの国営放送アルジャジーラによる潜入取材でも明らかになっており、工場の従業員たちが口を揃えて「自社の飛行機に乗らない」と語る様子が報じられました。

また、従業員の内部告発により、「787ドリームライナー」で発覚した問題のうち90%は揉み消され、従業員の間に緘口令が敷かれていることも明らかになっています。

さらには、製造に関わる従業員の多くは熟練度が低く、違法ドラッグの常習者も含まれているとのことです。

現に、ボーイング社製の旅客機による事故が各地で相次いでおり、今年に入ってからも、車輪の脱落や、飛行中に機体の壁が吹き飛ぶ事故なども発生しています。

不正行為を隠蔽し、人々を事故のリスクに晒す者たちに厳格な裁きが下され、空の安全が守られますことを心から祈ります。

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