これまで、政治資金パーティーの収益を議員に環流する行為は、「キックバック」や「裏金作り」「中抜き」などと呼ばれていましたが、ここに来て自民党が「還付方式」「保留方式」と呼称を変え、物議を醸しています。

自民党では、政治資金パーティー券の売り上げを議員にキックバックした分が一昨年までの5年間で5億7949万円に上ることが分かっており、そのカネを「政治資金収支報告書」に記載せず、組織ぐるみで裏金作りをしていた疑いが持たれています。

この問題を受けて自民党では、森山総務会長ら党幹部が、安倍派や二階派など現職の国会議員82人と8つの派閥や議員グループの幹部ら91人を対象に聴き取りを行い、その結果を15日に公表しました。

しかし、ヒアリング結果を記載した報告書で、自民党はキックバックを「還付方式」と呼び、所属議員がノルマ分のみ派閥に納入して超過分を中抜きしていたことについては「保留方式」と呼び、言葉をすり替えていることが判明しました。

○NHK自民 聴き取り結果 “還付総額 おととしまでで5億7949万円に”

自民党によると、「還付方式（キックバック）」でカネを受け取っていたのは53人で、「留保方式（中抜き）」　をしていたのは16人、還付方式と留保方式の両方を行っていたのが16人だったとしています。

このようなことがあって以降、NHKをはじめとした大手メディアも、キックバック分のカネを「裏金」ではなく「還付金」と報道しはじめたため、自民党と各メディアに対し、以下のような批判が殺到しています。

・うわあ。本当に還付って言ってる！ 政治家の罪を誤魔化すために日本語破壊するのよせ。 ここまで権力の犬を演じて、恥ずかしくないのか？

・どこをどう捻じ曲げたら還付金になるのか分からない

・すり替えやね。 完全なる印象操作ですわ

・還付金なら記載してるだろ

・「還付金」って言い出す奴は全部詐欺だと区役所に書いてありましたよ。

・「着服金」！

・裏金は裏金。還付金ではない！

姑息な手段で印象操作を図り、責任から逃れようとする政治家たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。

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