米欧と中国の間でスパイ戦が激しさを増し、これまで水面下で行われてきた工作の実態を双方が次々と暴露し合う事態となっています。
先月末に行われたアメリカ下院の公聴会では、FBIのクリストファー・レイ長官が、「中国は現代の決定的な脅威だ。米国の安全保障をこれほど脅かす国はない」と述べ、中国への警戒感を露わにしました。
中国によるスパイ事件は、FBIが捜査中の事案だけでも数千件に上り、昨夏には中国のハッカー集団のサイバー攻撃によって米政権幹部のメールが流出したほか、重要なインフラを担う20以上の施設のシステムに侵入されたとのことです。
また、米軍基地に侵入を試みた中国人は、昨年の1年間で十数人に上り、米軍人2人が軍の機密情報を中国に漏らしたとして逮捕される事件もありました。
こうした状況を受けてアメリカは、イギリスやオーストラリア、カナダ、ニュージーランドと構成する情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」を通して中国に対抗する姿勢を取っています。
昨年10月には、米CBSの報道番組にFBIのレイ長官ら5か国の情報機関トップが出演し、異例の揃い踏みで視聴者に向けた注意喚起が行われました。
同番組では、中国人スパイがイギリス企業の機密情報を盗むため、英国人に接触を試みる事案が約2万件に上っていることが示されたとのことで、中国への警告の意味合いも込められているとみられています。
これに対し、中国のスパイ摘発機関・国家安全省は、昨年の夏以降に摘発を公表した米中央情報局(CIA)や英対外情報部(MI6)によるスパイ事案を例に挙げ、「反スパイ闘争の情勢は厳しく複雑だ。国家安全当局は十分に職責を果たし、力強く我が国の主権や安全を守った」としています。
中国・国家安全省は、SNSの「微信(ウィーチャット)」を通じてCIAやMI6によるスパイ事案を公表、詳細な手口も明らかにし、国民に注意と協力を呼びかけてきました。
国家安全省によると、アメリカ政府は香港出身で米国籍を持つ「梁成運」という人物に、ベトナム戦争参戦などの架空の経歴を与え、中国で慈善活動を行うよう指示。
華僑団体などを通じて知り合った関係者を監視カメラのある部屋に招き、ハニートラップを仕掛けるなどしていたとのことです。
また海外留学中の中国人学生が、外交官を装ったCIA職員から巨額の報酬や家族の米国への移民手続きを持ちかけられたことをきっかけに、アメリカのスパイ工作に加担するようになったケースも紹介しています。
このように、欧米諸国と中国は、世界の覇権を巡って激しく争い合い、互いに叩き潰そうと様々な工作を仕掛けています。
特に今年は、11月に大統領選が行われるため、アメリカ国内においても親中派のバイデン民主党と、トランプ前大統領率いる共和党の対立が激化しています。
◯テキサス州など26州がバイデン政権による移民受け入れ策に反発 州連合軍と国軍が一触即発の危機 “二度目の南北戦争”へ発展か
トランプ大統領: 「ジョー・バイデンは不法滞在者を第一に考え、ウクライナを第一に考え、中国を第一に考えている
彼はハマスを第一に考え、ヒズボラを第一に考えている
彼は環境マニアを第一に考えています。
彼は私たち以外の全員を第一に考えています。彼はアメリカを最後に置くのだ!」 pic.twitter.com/gMShRfP8cu
— きいぼう (@KiyoshiKimura1) February 10, 2024
This is fantastic. The weekend at bidens. 🔥🔥🔥
Omg, please run this on every channel on TV. People need to see what the walking dead looks like. pic.twitter.com/y3Dk6W3snL
— Sassafrass84 (@Sassafrass_84) February 11, 2024
多くの人々を争いに巻き込む悪人たちが一人残らず厳正に裁かれ、この地上に真の平和と安息が訪れますことを心から祈ります。
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