【吉本興業】『松本人志』の性加害問題について「当該事実は一切ない」から一転、「真摯に対応すべき問題である」との認識を示し謝罪

これまで吉本興業は、ダウンタウンの「松本人志」による性加害疑惑について、「当該事実は一切ない」と否定していましたが、ここに来て突如、「真摯に対応すべき問題である」との認識を示し謝罪しました。

吉本興業は24日に声明を発表し、「昨年末以来の当社所属タレントに関する様々な報道により、ファンの皆様及び関係先各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことをまずもって心からお詫び申し上げます」と謝罪しました。

続けて、「私的行為とはいえ、所属タレントらがかかわったとされる会合に参加された複数の女性が精神的苦痛を被っていたとされる旨の記事に接し、真摯に対応すべき問題であると認識している」と述べ、外部弁護士とともに、当事者を含む関係者から聞き取り調査をしていることを明らかにしました。

23日に開かれた吉本興業の「ガバナンス委員会」では、社外の有識者たちから、「事実確認をしっかり行った上で、何らかの形で会社としての説明責任を果たす必要がある」「当初の『当該事実は一切なく』との会社コメントが世間の誤解を招き、何を指しているのか不明確で混乱を招いた」といった厳しい指摘を受けたとしています。

また、タレントのみならず、全てのグループ会社を含めた社員に対し、改めて個人の尊厳に対する意識を高め、日常におけるハラスメントを防止するための教育・研修を実施していく必要があるといった意見も出たとのことです。

この問題について、法曹界からは「吉本興業は内部調査のみの結果に基づき被害事実を一方的に否定するのではなく、独立した第三者機関を設置し、事実調査を行うべき」との声が上がっています。