米当局は17日、ニューヨーク市・マンハッタンのチャイナタウンで、中国の「秘密警察署」を運営していた疑いで、同市在住の男2人を逮捕しました。
昨年、スペインの人権団体によって、中国がニューヨークなどに在外拠点を設け、中国警察と違法に連携して亡命者に中国への帰国を迫っていたことが明らかにされ、大きな波紋を呼びました。
これを受け、米司法省は、中国やイランなど、敵対国が米在住の反体制派を脅迫するため「国境をまたぐ弾圧」を行っているとして調査を拡大しています。
今回逮捕された男2人は、中国政府に批判的な中国人らを黙らせるために脅迫などを行い、帰国させる活動を展開していたとみられます。
2人は米当局に知らせることなく、中国政府の活動に共謀した罪のほか、司法妨害の罪に問われていますが、17日にブルックリンの連邦裁判所に初出廷した後、保釈されました。
検察当局によると、男2人はともに米国籍で、中国の福建省出身者向けの懇親会開催などを手掛ける非営利団体を率いているそうです。
2018年には、男1人が中国から亡命者とみられる人物を説得し帰国させようとしたほか、2022年には秘密警察署の開設を手伝い、中国政府からカリフォルニア州に住む民主化運動活動家とされる個人の居場所を特定するよう依頼されたとのことです。
また、2人は米連邦捜査局(FBI)に対し、中国政府関係者との通信記録を削除したことを認めており、秘密警察署は2022年秋に閉鎖されたと説明しています。
中国の「秘密警察署」は、この日本にも複数設置されており、日本テレビ「News zero」は、東京・千代田区のビルが秘密警察署の拠点だと指摘されていることを報じました。
当の中国は「秘密警察署は存在しない」と否定しており、「アメリカが中国を誹謗中傷する政治操作であり、ねつ造だ」などと反発していますが、専門家は「中国政府には狙いがある」と分析しています。
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「News zero」では、東京大学の阿古智子教授の見解を紹介し、「中国政府は、政府への批判が海外からインターネットを通じて中国に流されるのを警戒している。そのため、海外にいる反政府勢力を脅威だとみて、監視して圧力をかけている」と報じました。
これを受け、同番組に出演していた「落合陽一」筑波大学准教授(「news zero」パートナー)は、「日本にあると聞いても、『まああるでしょうね』というのが正直な感想です」とし、以下のように述べました。
「中国側が正面から存在を認めることはないでしょうから、日本としては地政学的な条件を鑑みて、大人の対応をするしかないのではないでしょうか。お互いの関係性が緊張している時にはおそらく、見て見ぬふりをする…」
落合陽一の見解を聞いた有働キャスターは、「とはいえ、政府に不満を持つ人を監視してもいいというのが中国のやり方、ルールなのかもしれませんが、それは自由を重んじる国では通用しません。日本政府もルールに則って、毅然と対応はしてほしいと思います」と述べました。
中国によるスパイ行為を容認するかのような落合陽一の発言を受け、Twitter上やYouTubeのコメント欄には、同番組や落合陽一に対する批判が殺到しています。
全世界でスパイ工作を繰り返し、人々の生活を脅かしてきた中国共産党と、彼らに与する全ての悪人たちが厳正に裁かれますことを心から祈ります。
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