以前の記事で、ジュール・ヴェルヌの『黒いインド』は、モーツァルトの『魔笛』を元にしていると書きました。
○ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト-Wikipedia
○【じげもんの常識をブッ壊せ!!】Vol.42 – 悪魔崇拝思想を小説にしたジュール・ヴェルヌ フリーメーソンに傾倒し、現代の科学技術を予言
上記リンク先で、『黒いインド』のストーリーは、フリーメーソンが行う『イニシエーション儀式』に似ていることも書きました。
ということは、元ネタである『魔笛』にも、フリーメーソンのイニシエーション儀式の要素があるということです。
モーツァルトの死については、これまでたくさんの人による研究が発表されてきました。
『モーツァルトは、フリーメーソンの秘密の儀式を明らかにしたから殺された』という説も多く見受けられます。
そこで今回は、魔笛に隠されたフリーメーソンとの関連や、モーツァルトの謎の死に関して少し掘り下げてみたいと思います。
『魔笛』には、劇中にフリーメーソンの会合で行われる主要な儀式がいくつも取り入れられています。
フリーメーソンの設定について例を挙げると、タミーノとパパゲーノは試練に向かう際、顔に粗布のようなものをかぶせられますが、これは徒弟参入に向かうフリーメーソン志願者のつける目隠しと同じだそうです。
また、第二幕の冒頭でザラストロは、タミーノが『神殿の北の門を遍歴している』と僧侶たちに話しますが、フリーメーソンのロッジにおいては志願者の立つ位置は『北』と決まっているそうです。
これは、参入前の志願者は、まだ太陽の光に耐えられるだけの力がないと考えられているからだそうです。
ちなみに、ジュール・ヴェルヌの小説『黒いインド』に登場する、地下世界の住人だったネルも、初めて太陽の光を見たときは、耐えきれずに気を失って倒れてしまいます。
続いてザラストロは、タミーノが試練を受けるに相応しい徳性をもっていることを僧侶たちの前で宣言します。
第一の僧:『彼は徳性を有していますか?』
ザラストロ:『徳性を有している』
第二の僧:『寡黙でもあるのでしょうか?』
ザラストロ:『寡黙である』
第一の僧:『善行を成しますか?』
ザラストロ:『善行を成す』
フリーメーソンのロッジでは、現代でもこれと全く同じ問答が参入儀礼として行われているそうです。
そして、ザラストロがタミーノを神殿の前庭に導く際や、タミーノとパミーナが試練を受ける際に和音が三度鳴りますが、これはロッジの扉を三回叩くことに符合するそうです。
ここからは私の推測ですが、魔笛の中に秘められているフリーメーソンとの関連については、歌われているアリアにもあると思います。
このオペラでもっとも有名なアリアは、「夜の女王のアリア(復讐の炎は地獄のように我が心に燃え)」です。
とても高い音を歌うことが要求されます。
一番高いファの音は、音名で言うとF6と言います。
この『F』はフリーメーソンの頭文字であり、また、アルファベットの『6』番目の文字でもあります。
ちなみに、ザラストロもアリア(おおイシスとオシリスの神よ)を歌っています。
このアリアでは低いファの音が歌われていて、音名で言うとF1です。
つまり、このオペラに使われている音の最低音F1から 最高音F6までの間に、Fの音が『6』個並んでいるのです。
『6』という数字は、ご存じのとおり新約聖書『ヨハネの黙示録』13章18節に出てきます。
『ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を表している。そして、数字は666である。』
また、モーツァルトは魔笛の初演から『66』日後にこの世を去っています。
『6』は『サタン』を表す数字です。
魔笛には『6』が随所にちりばめられていますので、魔笛の成立に悪魔=サタンが関わっていたことは疑う余地がないと思います。
さて、下記リンク先によると、モーツァルトの死体には足の付け根から腹にかけて腫瘍がたくさんあり、毒物中毒の様相を呈していたそうです。
また、死の半年前にモーツァルトが妻コンスタンツェに『誰かがぼくに毒を盛ったようだ』と語ったそうです。
上記リンク先で死因として疑われているのが『水銀中毒』です。
水銀に関しては、ラプトブログでも取り上げられています。
○RAPT×読者対談〈第107弾〉SFと北斗七星と蛇と水銀。
水銀を摂取すると皮膚に出来物ができるそうです。
モーツァルトの足のつけ根から腹にかけてできた腫瘍も、もしかすると水銀が原因かも知れません。
また、当時のウィーンでは、遺体は数日安置されてから埋葬されるのが普通なのに、モーツァルトの場合は検死も不十分なまま、すぐに貧民用の共同墓地に運ばれており、今ではそのありかも不明になっています。
別のサイトでは、モーツァルトの親友で、裁判所の書記官をしていたホーフデーメルが、モーツァルトの死に絡んでいた可能性を指摘しています。
ホーフデーメルの妻、マグダレーナはモーツァルトのクラ ヴィーア(鍵盤楽器)の弟子で、両者は不倫の関係にありました。
上記サイトではホーフデーメルがモーツァルトを撲殺した可能性に触れています。
頭部の激しい打撲が死因になったそうです。
マグダレーナは妊娠5か月であり、モーツァルトの子供ではないかと噂されていたそうです。
モーツァルトの死の翌日、マグダレーナはホーフデーメルから首、肩、両腕を刺され、顔を傷つけられて血の海に横たわっているところを、ホーフデーメル宅から聞こえる罵声や怒声(『俺はもうおしまいだ!もう家を出られない。死ななくちゃならんのだ!』『いいか、お前は誰にも渡さんぞ!おれと一緒に 死ぬんだ!』など)を聞いて駆けつけた人たちによって発見されました。
ホーフデーメルは、鍵のかかった別室で喉を切り、片手にかみそりを持った状態で死んでいたそうです。
妻を切りつけた後で自殺したと思われます。
一見すると痴情から来る犯行のように見えます。
おそらく一般の方々はそれで納得するでしょう。
しかし、真実はさらに奥にあると私は思います。
モーツァルトの周囲にいた男性は全てフリーメーソンリーでした。
モーツァルト本人もそうですし、 ホーフデーメルも、モーツァルトの主治医クロセットもそうでした。
また、魔笛の脚本を書いたシカネーダー(旅一座の座長として自ら台本を書き、俳優、歌手、演出家を兼任していましたが、魔笛の成功によりウィーンの劇場支配人にまで上り詰めました)もそうでした。
そして、モーツァルト最大の後援者であり、葬儀委員長も務めたゴットフリート・ヴァン・スヴィーテン男爵もフリーメーソンリーでした。
スヴィーテン男爵はウィーンの宮廷図書館長官、文部省長官、検閲長官を歴任しました。
また、フリーメーソンの指導的メンバーでもあったそうです。
また、魔笛には元になった童話があります。
C・M・ヴィーラントの童話集「ジンニスタン」の中の「ルル、 あるいは魔笛」という作品です。
○モーツァルト:歌劇『魔笛』第7章 『魔笛』のルーツ 5 ~リーベスキントの『ルル或いは魔法の笛』
このC・M・ヴィーラントは、同時代のゲーテやフリードリヒ、シラーと並ぶほど大きな影響力をもった人物で、やはりフリーメーソンリーだったようです。
ちなみにウィーンの新聞各紙は、ホーフデーメルの事件をモーツァルトの死とは全く関係のないものとして扱いました。
しかし、サリエリが毒殺したという誤報は大々的に報じられたそうです。
下記サイトによると、当時のウィーンの新聞各紙の多くはフリーメーソンの息がかかっていたと言われていたそうです。
ここまで条件が揃うと、モーツァルトの死について、いくらでもねつ造することができます。
死の真実ははっきりとは分かりませんが、近年の事例と照らし合わせて考えられることの一つは『生贄』です。
おそらく『魔笛』の中に、フリーメーソンにとって知られたくない秘密があったのでしょう(その秘密が何かということについては、後ほど私の考えを述べたいと思います)。
そのことで責められたシカネーダーが、モーツァルトに責任をなすりつけて命を奪い、同時に生贄としてサタンに捧げることにより、自分たちの地位の安泰とオペラのヒットを図ったのではないでしょうか。
シカネーダーもスヴィーテン男爵も、そしてC・M・ヴィーラントも、それぞれ地位も名誉も財産もあります。
これらを守るために、豊かな才能をもちながらも経済的には破綻していたモーツァルトと、その不倫相手を妻に持つホーフデーメルを利用したのではないでしょうか。
前述の、ホーフデーメルの最後の怒声『死ななくちゃならんのだ!』には、組織の中で命令されて逃れようがなく、犯罪に手を染めてしまったホーフデーメルの悲痛な心の叫びが込められている気がします。
『生贄としてサタンに捧げる』と書くと、ほとんどの方は『何それ?』と驚かれると思いますが、生贄に関する儀式は世界中で行われてきました。
当然、この日本でも。
○ハロウィンももともと悪魔崇拝者たちの行う生贄儀式でした。ハロウィンとバアルと秦氏と大正天皇との奇妙なつながり。
○マヤ・アステカ・インカ文明で行われた残酷な生贄儀式が、すべて日本に起源があるという明確な証拠。
比較的最近の例で言えば、小林真央が死んだのも生贄として捧げられたためです。
○RAPT×読者対談〈第131弾〉小林麻央の死は悪魔への生贄である。(悪の巨塔・日野原重明と市川海老蔵の深いつながり)
さらに、三浦春馬や上島竜兵、神田沙也加も。
○【第28回】ミナのラジオ – 三浦春馬、竹内結子、志村けん、上島竜平、神田沙也加、渡辺裕之、小林麻央は、アイドル「嵐」の生贄として殺害された!! – ゲスト・RAPTさん&KAWATAさん
魔笛に話を戻します。
前述の『フリーメーソンやイルミナティにとって知られたくない秘密』についてですが、私はその秘密は魔笛のストーリーにあると考えています。
このことについては以前、ラプトブログに投稿させていただきました。
一部を抜粋して掲載します。
『ザラストロと敵対するのが夜の女王です。この関係は、ひょっとすると太陽派と月派の争いの暗喩でしょうか。 劇中、夜の女王の娘であるパミーナはザラストロにつき、ザラストロのもとにいたモノスタトスは夜の女王につきます。彼らお得意の寝返りや裏切りもストーリーに組み込まれています。 ザラストロの登場シーンには、大勢の群衆が伴います。対して夜の女王には、モノスタトスを入れても仲間は5人です。当時は太陽派の勢力が大きかったのかもしれません。』
このように、魔笛のストーリーはフリーメーソン内部の争いや、それぞれの勢力の様子がわかる内容になっていたのではないでしょうか。
また、彼らにとっては日常茶飯事の造反や裏切り、寝返りが描かれているのも、フリーメーソンにとってはマイナスイメージがつくために懸念されたのかも知れません。
とにかく、モーツァルトは殺害され、真相を知る者たちには口止めが行われました。
不倫相手のマグダレーナは、夫ホーフデーメルが死んでしまったので収入がなくなりましたが、年金が支給されました。
その額は年間で560グルデン。
ちなみにホーフデーメルの年収は400グルデンでした。
1グルデンは、下記サイトによると、モーツァルトとほぼ同時代の日本円に換算すると、だいたい3千円〜5千円ぐらいではないかということです。
ホーフデーメルの年収は多く見積もっても200万円。生活は苦しかったと思います。
ふつうに考えて夫の年収を超える年金を妻が受け取るというのは考えられないことですが、マグダレーナは日本円で280万円の年金を得ています。
さらに、モーツァルトの妻コンスタンツェは、夫の収入が僅かだったにもかかわらず、800グルデンもの年金を受けています。
日本円換算で400万円。
ホーフデーメルの倍の年収です。
スヴィーテン男爵はコンスタンツェから、年金をもらう代わりにモーツァルトが死んだ場合には遺骸を機敏かつ決定的に消去することの同意を取り付けています。
口止め料としては十分でしょう。
モーツァルトの死にコンスタンツェは立ちあっていません。
最期をみとったのは義理の妹のゾフィー・ハイベルと、コンスタンツェの不倫相手で、モーツァルトの弟子だったジェスマイヤーだけでした。
クロセット医師は検死を行わず、遺体は黒い死に装束に包まれ、頭に頭巾がかけられて顔が見えなくしてあったそうです。
その日のうちにシュテファン大聖堂で最後の祝福が行われ、夕方遅くには共同墓地に埋められたそうです。
棺には誰も付き添わなかったそうですので、どこに埋められたのかもわからない状況でした。
こうして見ると、モーツァルトは明らかに殺されています。
ここまで組織だって全てを行えるのは、 フリーメーソンの仕業と考えるのが一番すっきりするようです。
前回の記事にも書きましたが、悪魔崇拝者の晩年は身内からも裏切られ、誰も信じることができず、絶望と孤独と後悔の中で、失意のうちに生涯を閉じています。
モーツァルトは音楽的にもの凄い才能を持っていましたが、その豊かな才能は悪魔崇拝者たちのために使われました。
また、どんなに豊かな才能を持っていても、組織の掟を破ったり、必要がなくなったりした者は、即、消されてしまいます。
近年で同じような例を挙げると、世界ではマイケル・ジャクソンやプリンス、日本ではHIDEが有名でしょうか。
○マイケル・ジャクソン五回忌に考えたこと。名曲「BAD」はイルミナティへの挑戦状だった。
○RAPT×読者対談〈第96弾〉プリンスの57歳の死はイルミナティとの契約だった。またはメタップスの功罪について。
○X JAPANのHIDEも生贄として殺された 芸能界を目指す時代は終わり、RAPTブログに従って個性才能を伸ばす時代になった(十二弟子・エリカさんの証)
私には何の才能もありませんが、悪魔に全てをしゃぶり尽くされて命を落とすような生き方はしたくありません。
神様に仕え、神様の御心を成す人生を送りたいと考えています。
私と同じような考えをお持ちの方は、有料ですが以下の記事をお読みください。
○RAPT有料記事569(2021年6月26日)24時間絶えず神様に捧げて、神様の愛を奪う者となりなさい。神様の愛を奪った者に、神様は強力に臨み、神のような業を成せるように導いてくださる。
○RAPT有料記事554(2021年4月26日)徹底的に肉性をなくし、霊性を強めなさい。その上で義の条件を立てるなら、主の考え通りに生きて、主の御心を壮大に成すことができるようになる。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様に神様のお守りと救いがありますように。
参考文献:ジュール・ヴェルヌの暗号―レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社(ミシェル・ラミ 著、高尾謙史 訳)
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