ソフトバンクGが約367億円出資したインドの『オラ・エレクトリック』が失速 EVスクーターの発火などで株価が約52%の急落

ソフトバンクGが約367億円出資したインドの『オラ・エレクトリック』が失速 EVスクーターの発火などで株価が約52%の急落

インドの電動二輪車メーカー「オラ・エレクトリック・モビリティー」は、製品トラブルや経営の混乱により、業績の悪化と株価の急落に直面しています。

オラ・エレクトリックは、配車アプリ「オラ・キャブス」を手がけたバビッシュ・アガルワルが立ち上げた電動車の企業で、2019年にはソフトバンクグループから2億5000万ドル(約367億円)の出資を受け、一気に脚光を浴びました。

これは、製品がまだ市場に出ていない段階での大型出資で、将来性に対する高い期待感を示していました。

アガルワルはEV市場で「インドのイーロン・マスク」を目指し、イギリス・コベントリーに研究開発拠点を設け、ジャガーやアストンマーティンの技術者を高額で招き入れ、自社製EVの開発に乗り出していました。

しかし、自社開発の四輪EVは発売に至らず、代わりに登場した電動スクーター「S1」も、インド特有の高温多湿の気候や荒れた道路事情を想定しないまま量産されました。

その結果、バッテリーの発火や部品の故障といった不具合が各地で相次ぎ、SNSには不満の声が次々と書き込まれています。

オラ・エレクトリックは2024年8月、インドのムンバイ市場に上場しましたが、株価はおよそ1年で半値に下落し、2025年3月期には約225億ルピー(約385億円)の損失を計上しました。

これを受け、韓国の現代自動車と傘下の起亜(キア)自動車は、6月にオラ・エレクトリックの株式を約1億3600万株売却し、マトリックス・パートナーズ・インディアやソフトバンクグループも持ち株比率を引き下げたとのことです。

真に有益な製品が生み出され、人々の生活がより豊かに発展していきますことを心から祈ります。

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