
コメ不足が続く中、政府はパックごはんなどを含むコメの輸出量を、2030年までに35万トン、金額にして922億円まで増やす新たな目標を掲げました。
コメの輸出量を2030年までに35万トンまで増やす目標を掲げる。
“去年のコメの輸出量は4万6000トン余りで、7倍以上”
米は値上げされ、国内で日本人が米を買えないようにされる。https://t.co/o02Ya1KScnhttps://t.co/Yw8HZpJQ3K https://t.co/7l5WtI8iUZ pic.twitter.com/mvNsJvAS7J
— All About Truth (@AllAboutTruth4) March 12, 2025
昨年のコメの輸出量は4万6000トン余りで、政府の新たな目標は7倍以上の水準になります。
政府は目標の達成に向けて、農地の集約化を進め、低コストで生産できるようにするほか、収量の多い品種の作付けを増やすといった取り組みを進めることにしています。
輸出分の生産を拡大し、国内で不足が起きたときの「調整弁」と位置づけ、価格高騰の再発防止を図る方針です。
現在、コメの平均価格は5キロ当たり3952円と前年比で95%上昇しており、一般家庭から飲食店まで深刻な影響が及んでいます。
こうした状況の中で、政府が輸出を前提にした方策を打ち出したため、専門家からは「まず国内向けのコメ生産を増やし、その後に余剰分を輸出するという仕組みに変更すべきである。輸出ありきでは国内のコメ価格高騰が続く可能性がある。また日本のコメは他国と比べて割高なため、いきなり8倍に増える訳がない。現場の実状を踏まえて政策を展開しないと、国内のコメ事情はさらに深刻な事態になることを予想される」と懸念の声が上がっています。
また、1840年代に発生したアイルランドでの「ジャガイモ飢饉」を例に挙げ、「国内需要を優先するため海外のように迅速に輸出制限を掛けられるようにしておくべき」との声も上がっています。


かつてアイルランドでは、育てた小麦や家畜の大部分がイギリスへ強制的に輸出され、農民たちは痩せた土地で栽培した、栄養価の低いジャガイモを主食としていました。
そんな状況の中、ジャガイモの伝染病が広がり、5年間で約100万〜150万人の農民が飢え死にし、さらに100万人以上が国外へ離散したとされています。
しかし、アイルランド人が飢饉に苦しんでいる最中でも、小麦や家畜の輸出は途絶えることなく続き、国内の食料不足はさらに深刻化していきました。
日本政府が輸出ばかりを重視する姿勢は、アイルランドを植民地としていたイギリスを彷彿とさせ、国民の政府への不信感はより一層高まっています。
食料の安定供給が確保され、人々の暮らしが守られますことを心から祈ります。
◯コメの取引価格、過去最高を記録 平均価格は1年間で90%近く値上がり 2024年5キロ2000円→2025年5キロ3892円
◯最近のコメ不足は、先物取引でボロ儲けを狙う投機家の仕業であることが判明 大量にコメを買い占めて流通量を減らし、価格を吊り上げ 黒幕はSBIの北尾吉孝
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