NHKは31日、能登半島地震から1年となる前に被災地でアンケートを行い、仮設住宅で暮らす被災者のうち3分の2にあたる68%が「復旧・復興の進捗を感じていない」と回答したと明らかにしました。
”復旧・復興の進ちょく感じず” 回答の68% 能登半島地震1年https://t.co/p3t9X4ywGd #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) December 30, 2024
NHKによると、12月に東京大学の関谷直也教授の研究室と共同で輪島市・珠洲市・穴水町・能登町の奥能登地域に建てられた仮設住宅の入居者を対象にアンケートを行い、297人から回答を得たとのことです。
この中で、復旧・復興の進捗について質問したところ、「進んでいない」と回答した人が26%、「あまり進んでいない」が42%、「やや進んでいる」が24%、「進んでいる」が5%で、地震から1年経った現在でも、3分の2にあたる68%の人が復興を実感していないという結果になったとしています。
また、地震と豪雨で二重被災した現在の
心境については、「この先、奥能登地域がどうなってしまうか不安だ」と答えた人が63%と最も多く、次いで「地震や水害に遭っても奥能登地域には愛着がある」が55%、「今後、奥能登地域では安全に暮らすことができないのではないか」が50%、「地震の大きな被害のあとさらに水害に遭ってつらい」が47%、「ふるさとを失ったような気がする」が23%などと、奥能登地域での生活に不安を抱く回答が多くなりました。
現地からはこうした声が上がる一方で、SNS上では「今は復旧段階だから復興が進んでいないのは当然」「復旧が進んでいないとの批判は復旧工事に携わる関係者への侮辱だ」などと、政府の対応の遅れを批判する声を封じ込めようとする動きが見られます。
被災地の復興が一刻も早く進み、被災者たちが安心して暮らせる環境が整えられますことを心から祈ります。
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