大阪市が、大阪万博の会場跡地でのカジノ(IR・統合型リゾート)建設を後押しするため、夢洲の地盤改良工事費用として最大788億円もの支出を決定していることが判明しました。
夢洲はもともと、川底の汚泥ヘドロなどの浚渫残土で埋め立てられた人工島であるため、地盤沈下や地震発生時の液状化のリスクが懸念されていました。
しかし万博協会は、防災基本計画の中で「(大阪万博の)会場の大部分は液状化が起こらない想定となっている」とし、液状化のリスクをほとんど考慮せずに土地の整備を進めてきました。
ところが、IR業者の方からこの方針に指摘が入り、大阪市が莫大な費用をかけて対策をせざるを得なくなったとのことです。
ジャーナリストの木下功氏は、「万博会場の跡地に開業予定のIRのための地盤改良工事で、大阪市は液状化対策などに最大788億円の公金をつぎ込むことを決めています。そもそも市は夢洲は液状化しないとの想定でしたが、IR業者からリスクをツッコまれて対策せざるを得なくなったのです」と話しています。
過去の記事でも述べましたが、大阪万博の会場は、当時大阪府知事だった松井一郎の意向によって決定しました。
◯【大赤字】吉村知事、大阪万博の府内の経済効果は1.6兆円と発表 大阪万博の費用総額は13.4兆円 現時点でのチケットの売り上げも目標の6%
松井一郎は当初、「はっきり言っときます。IR、カジノに税金は一切使いません。民間事業者が大阪に投資してくれるんです」と断言していましたが、結局、この発言は嘘デタラメに過ぎなかったということになります。
私利私欲のために税金を浪費する政治家たちが一掃され、民意を反映した誠実な行政が行われますことを心から祈ります。
◯京阪ホールディングス、京都と夢洲を地下鉄でつなげる構想を断念 維新のカジノ構想が実現しない可能性を見据え
◯政府、大阪万博の費用の全体像を発表 少子化対策3.6兆円の財源確保が困難な中、大阪万博には総額13.4兆円の大盤振る舞い
◯【李家の工作員】三合会の元メンバーでカジノ王の「アルビン・チャウ」が逮捕 ニセコや宮古島での乗っ取り計画が頓挫する可能性も
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