日本維新の会顧問で、石川県知事の馳浩が、国会議員時代に受け取ったパーティー券収入のキックバックを収支報告書に記載していなかったとして、刑事告発されました。
馳知事は、2022年までの5年間で自民党の安部派(清和政策研究会)から、パーティー券収入のキックバック819万円を受け取っていたにもかかわらず、収支報告書に記載していませんでした。
馳知事は不記載があったことを認め、キックバックの使い道について、政治活動に必要な旅費や、事務所の経費などに支出したと説明しています。
これを受け、神戸学院大学の上脇博之教授は、2日付けで厳罰を求める告発状を東京地検に提出したとのことです。
上脇教授は、政治とカネの問題を追及する第一人者で、膨大な量の収支報告書に目を通し、自民党の5派閥による裏金作りの実態を暴き、東京地検に刑事告発した人物です。
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上脇教授によると、これまでに100件以上、刑事告発を行なってきたとのことで、岸田総理をはじめ自民党5派閥の議員や、維新の会の松井一郎、馬場伸幸、河井案里、黒川敦彦、小池百合子など多くの政治家たちの不正を指摘してきました。
このほかにも、2020年に政府が全世帯に配布した「アベノマスク」について、納入業者に発注した枚数と単価を開示しないことは不当だとして、日本国政府に情報公開を求めて大阪地方裁判所に提訴したこともあります。
これまで、上脇教授の綿密な調査によって、政治とカネの問題が次々と暴かれてきましたが、「個人の熱意任せではなく、本来はオンブズマンや報道機関がもっと追及する必要がある」と指摘する声も上がっています。
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不正行為を繰り返す政治家たちが一掃され、国民の訴えに真摯に耳を傾ける誠実な政治が行われますことを心から祈ります。
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