トヨタ自動車は17日、主力ハイブリッド車の新型「プリウス」について、後部座席ドアに不具合があるとして、約21万台のリコールを行うと発表しました。
国内でのリコール対象台数は約13万5000台に上り、後部座席のドアを開けるスイッチの防水性能が不十分なため、最悪の場合、走行中にドアが開く恐れがあるとのことです。
現時点では、低速で走行している最中にドアが開く不具合が3件ほど報告されていますが、事故は起きていません。
トヨタは「非常に多くのお客様、ステークホルダーの皆さまに多大なご心配、ご迷惑をおかけしますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
問題の後席ドアハンドルのスイッチを製造したのは、トヨタグループの部品メーカー「東海理化」で、リコール関連費用として110億円を見積もっています。
東海理化は、関連費用を2024年3月期の営業費用として計上し、25日の決算で発表する方針ですが、同社にとって、今回のリコールにかかる費用の規模は1年分の純利益に相当します。
トヨタ自動車グループでは、2021年から2023年の間に不正車検や、エンジンの燃費試験での不正など、5件もの不正行為が確認されています。
そのほかにも、トヨタ自動車の情報通信サービスを契約した約230万人分の個人データが外部から閲覧できる状態になっていたことも判明し、消費者の間で不安が広がっています。
ありとあらゆる業界で不正行為が厳しく取り締まられ、人々の安全が守られますことを心から祈ります。
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