今月9日、スウェーデン当局は「国家安全保障上の懸念」を理由に、中国人女記者(57)に国外退去を命じました。
国外退去を命じられた記者は、スウェーデンに20年近く住んでおり、現地の男性と結婚し、在留許可も得ていたそうです。
スウェーデン公共放送『SVT』は、「記者が自身のウェブサイトで記事を発信し、ストックホルムの中国大使館から報道に関連した支払いを受けていた」「中国当局者や企業代表団がスウェーデンを訪問した際にスウェーデン高官との会談を調整しようとしていた」と伝えましたが、現時点では情報源や罪状は明らかになっていません。
記者は、当局の主張を全て否定しているとのことです。
スウェーデンと中国は、1950年5月に国交が樹立し、概して良好な関係を築いてきましたが、スウェーデンが習近平体制による権威主義的統治への批判を強めたことで関係が悪化。
中国の裁判所は2020年、中国生まれでスウェーデン国籍の作家「桂民海(グイ ミンハイ)」に対し、中国共産党を批判する書籍を販売したとして懲役10年を言い渡しました。
一方、スウェーデン政府は同年、国内8カ所にあった「孔子学院」(中国政府による中国語普及の国外拠点)を全て閉鎖したほか、複数の自治体が中国との姉妹都市交流を打ち切りました。
スウェーデンの治安機関「SAPO」は、今年2月に中国とロシア、イランを「最大の安全保障上の脅威」と指摘するなど、中国への強硬姿勢を年々、鮮明にしています。
これを受けて、ネット上では「是非日本も真似をしましょう」「こういう人を『スパイ』と言います」「スウェーデンみたいに日本政府もやるべきだ」といったコメントが続々と投稿されています。
全世界を脅かすスパイたちが一人残らず排除され、滅び去りますことを心から祈ります。
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