論文の『撤回』が2022年までの10年間で5倍以上に増えたことが判明 最多は中国で1万7885本、日本は9位で606本 

論文の『撤回』が2022年までの10年間で5倍以上に増えたことが判明 最多は中国で1万7885本、日本は9位で606本 

一度発表された論文が、研究の不正や不備などを理由に撤回されるケースが、2013年から2022年までの10年間で5倍以上に増えていたことが分かりました。

文部科学省科学技術・学術政策研究所は、公開されているデータベースに掲載されたおよそ3万2000本の撤回論文を分析し、「撤回論文の概況2024」として取りまとめました。

研究所によると、撤回された論文は2013年のおよそ1600本から年々増加し、2018年には2500本を超え、2022年にはおよそ8400本に上ったとのことです。

この間、データベースに新たに登録された論文の総数は年間600万本前後で、ほぼ横ばいか、やや減少傾向となっていました。

撤回された論文を国や地域別に見ると、最も多かったのは中国の1万7885本で、2位のアメリカ(2779本)や3位のインド(2593本)を大きく上回り、日本は9番目に多い606本でした。

撤回の理由は、「第三者に委託して大量に作られた論文」が24.8%、「偽の査読」が18.7%、「論文の盗用」が4.5%など、悪質なケースも少なくなかったとのことです。

第一著者を国籍別で見ると、日本は6番目の492本となっていますが、1人で100本以上の撤回に関わった著者がいたため、全体の数を押し上げる結果となりました。

麻酔科医の藤井善隆は、研究の不正により、少なくとも172本の学術論文で存在しない薬の臨床試験データを捏造し、論文を撤回していたことが明らかになっています。

撤回された論文の中には何度も引用されたものもあり、誤った情報が学術界全体に広がり、さらには医療など命に関わる分野にも悪影響を及ぼしています。

◯【医療利権の闇】アルツハイマー病の原因が「アミロイドβ」と主張した論文の研究者が捏造を認める すでに2500回以上引用された2006年のNature論文を撤回

不正が見過ごされることなく、真実の情報のみが行き渡る健全な社会となりますことを心から祈ります。

◯【中国の民度】中国の医師や研究者の間で、論文の捏造が常習化 捏造論文の作成・代筆業が一大ビジネスと化す

◯【医学界の闇】アルツハイマー病・パーキンソン病研究の権威エリーザー・マスリア、132本の論文で偽造した画像を使用していたことが発覚 製薬市場に大きな打撃

◯【物議】前澤友作、「日本だけが消費を拡大できないのは、意地悪な人が多いから」との大阪大学の研究論文に「痛いほどよく分かる」とXで賛同 論文の作成には2人の中国人が関与

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