
今月2日、東芝のグループ企業「姫路東芝電子部品」からセンサー部品に関する電子データを持ち出し、中国企業に流出させた疑いで、元社員の男ら3人が逮捕されました。
東芝系の金型データ持ち出し疑い - 元社員と中国籍男ら逮捕https://t.co/slPGSbGKMP
— 共同通信公式 (@kyodo_official) October 2, 2025
逮捕されたのは、元姫路東芝社員の浅田賢一容疑者(57)、中国籍の滕春雨容疑者(47)、無職の男(55)の3人で、不正競争防止法違反(営業秘密領得など)の疑いが持たれています。
滕容疑者と無職の男の2人は、浅田容疑者の妻が代表取締役を務める「シンセイハイテック」というコンサルティング会社で取締役を務めていたことが明らかになっています。
警察によると、浅田容疑者は営業担当マネジャーだった2022年12月当時、国外で使用し不正に利益を得る目的で「フォト・マイクロセンサー」の部品製造に使う金型図面のデータ5つを滕容疑者にメールで送信したとのことです。
フォト・マイクロセンサーは、光を利用して対象物の形や位置を検出する小型のセンサーで、プリンターやカメラ、内視鏡などに幅広く利用されており、流出したデータはすでに中国の精密機械メーカーに渡っているとみられています。
姫路東芝電子部品は、データの流出が発覚した2023年10月に浅田容疑者を懲戒解雇とし、昨年1月に兵庫県警へ相談していました。
兵庫県警は、浅田容疑者が2022年12月から2023年10月にかけて半導体部品の図面データや部品の価格リストなどを同様の手口で約2000件持ち出した可能性があるとみて調べを進めています。
近年、産業スパイにより日本企業の技術が次々と盗み出されていますが、多くの企業は有効な防止策を持たず、対応に苦慮しており、ネット上ではスパイ防止法の制定を求める声が高まっています。
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スパイ行為を繰り返す悪人たちが、すべて厳正に裁かれますことを心から祈ります。
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