大阪万博会場で特定外来生物の毒グモ『セアカゴケグモ』が見付かったと発表 噛まれると激しい痛み、めまいや吐き気、呼吸困難も

大阪万博会場で特定外来生物の毒グモ『セアカゴケグモ』が見付かったと発表 噛まれると激しい痛み、めまいや吐き気、呼吸困難も

万博協会は11日、大阪万博の会場で、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が見付かったと発表しました。

万博協会によると、会場のバックヤードでは、万博の開幕からこれまでにセアカゴケグモがおよそ70匹確認されており、9日には会場内にある飲食用のテーブルにセアカゴケグモの卵が産みつけられているのが見付かったとのことです。

来場者が立ち入るエリアで卵が見つかったのは初めてで、万博協会は、専門業者による定期的な駆除を続けるとともに、クモや卵を見付けた場合は触らないよう注意を呼びかけています。

セアカゴケグモは黒っぽい小型のクモで、メスの背中に赤い模様があるのが特徴で、人家の周辺や公園、道路脇の側溝や植木鉢の下など、暖かく風雨を避けられる場所に生息します。

基本的にはおとなしく、触らなければ噛まれることはほとんどありませんが、噛まれると激しい痛みを伴い、ひどい場合にはめまいや吐き気に加えて呼吸困難を引き起こすこともあります。

大阪府の吉村知事は「博覧会協会が駆除作業を行うと聞いているが、すべてを駆除できるわけではないと思う。もしセアカゴケグモを見かけたら近くのスタッフに声をかけ、万が一かまれた場合は救護所で治療を受けてほしい」と述べ、情報発信を徹底していく考えを示しました。

大阪万博の会場は、もともと多くの虫が生息する埋立地であるため、会期末の9月下旬から10月中旬にかけては、ハエの一種「ユスリカ」が再び大量発生するおそれも懸念されています。

現在は、暑さの影響でユスリカの数は減っていますが、気温が下がれば再び大量発生する可能性があります。

万博協会は、ユスリカの発生源である水辺への薬剤散布について、「発生源の範囲が広く効果が得られない可能性がある」との理由で行わないと説明し、その代わりに会場内の各施設の入口にビニールカーテンを設置するなどの侵入防止対策を取る方針です。

万博協会の高科副事務総長は、「生物多様性への配慮のため(大量発生の可能性あるものの)発生源である『つながりの海』への薬剤の散布はしない。発生状況によっては不快な思いをさせるかもしれませんが事情をご理解いただけたら」と話し、今後、ユスリカが大量に発生した場合はホームページなどで場所を公表する方針を示しました。

過去の記事でも述べましたが、ユスリカの発生は大阪万博の会場が夢洲に決まる以前から指摘されていたにもかかわらず、運営側はそうした懸念を無視して強引に計画を進めてきたことが明らかになっています。

◯【呪われた万博】大阪万博の会場でユスリカが大量発生 景観を損ね、来場者を不快に

真に国と地域の発展に役立つ行政運営が行われますことを心から祈ります。

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