
万博協会は11日、大阪万博の会場で、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が見付かったと発表しました。
【大阪・関西万博 会場内にセアカゴケグモ 触らないよう注意】
大阪・関西万博の会場内で9日、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」の卵が見つかり、博覧会協会はクモや卵を見つけた場合は触らないよう注意を呼びかけています。https://t.co/tFIGm9zfq6— NHK大阪ニュース (@nhk_bknews) September 11, 2025
万博協会によると、会場のバックヤードでは、万博の開幕からこれまでにセアカゴケグモがおよそ70匹確認されており、9日には会場内にある飲食用のテーブルにセアカゴケグモの卵が産みつけられているのが見付かったとのことです。
来場者が立ち入るエリアで卵が見つかったのは初めてで、万博協会は、専門業者による定期的な駆除を続けるとともに、クモや卵を見付けた場合は触らないよう注意を呼びかけています。
セアカゴケグモは黒っぽい小型のクモで、メスの背中に赤い模様があるのが特徴で、人家の周辺や公園、道路脇の側溝や植木鉢の下など、暖かく風雨を避けられる場所に生息します。
基本的にはおとなしく、触らなければ噛まれることはほとんどありませんが、噛まれると激しい痛みを伴い、ひどい場合にはめまいや吐き気に加えて呼吸困難を引き起こすこともあります。
【定期】黒地に赤斑の毒グモの和名は「セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)」です。
雌が雄を食べてしまう習性を持つことから、夫を亡くした未亡人(後家)にちなみwidow spiderと呼ばれます。
和名のゴケ(後家)はこれを直訳したものです。「セアカコケグモ(背赤苔蜘蛛)」ではありません。 pic.twitter.com/Dg4TCwRC48
— Sasagani_ya (@Sasagani_ya) September 14, 2025
大阪府の吉村知事は「博覧会協会が駆除作業を行うと聞いているが、すべてを駆除できるわけではないと思う。もしセアカゴケグモを見かけたら近くのスタッフに声をかけ、万が一かまれた場合は救護所で治療を受けてほしい」と述べ、情報発信を徹底していく考えを示しました。
大阪万博の会場は、もともと多くの虫が生息する埋立地であるため、会期末の9月下旬から10月中旬にかけては、ハエの一種「ユスリカ」が再び大量発生するおそれも懸念されています。
現在は、暑さの影響でユスリカの数は減っていますが、気温が下がれば再び大量発生する可能性があります。
【速報】万博会場の「ユスリカ」会期末に再び大量発生か 博覧会協会「薬剤散布は行わない」(関西テレビ)#Yahooニュースhttps://t.co/YYVqeudmfT #大阪・関西万博 #EXPO2025
— 「大阪・関西万博応援マガジン EXPOST」 (@EXPOST2025) September 15, 2025
⚠️閲覧注意🦟
9/2の万博。ころころひろばのトイレにめっちゃユスリカいたわ〜。ほぼ死んでる。産卵のために集まってる? pic.twitter.com/9DfDo0tTVS— 猫園おてて (@nekozonoOTETE) September 4, 2025
万博協会は、ユスリカの発生源である水辺への薬剤散布について、「発生源の範囲が広く効果が得られない可能性がある」との理由で行わないと説明し、その代わりに会場内の各施設の入口にビニールカーテンを設置するなどの侵入防止対策を取る方針です。
万博協会の高科副事務総長は、「生物多様性への配慮のため(大量発生の可能性あるものの)発生源である『つながりの海』への薬剤の散布はしない。発生状況によっては不快な思いをさせるかもしれませんが事情をご理解いただけたら」と話し、今後、ユスリカが大量に発生した場合はホームページなどで場所を公表する方針を示しました。
過去の記事でも述べましたが、ユスリカの発生は大阪万博の会場が夢洲に決まる以前から指摘されていたにもかかわらず、運営側はそうした懸念を無視して強引に計画を進めてきたことが明らかになっています。
◯【呪われた万博】大阪万博の会場でユスリカが大量発生 景観を損ね、来場者を不快に
真に国と地域の発展に役立つ行政運営が行われますことを心から祈ります。
◯【物議】吉村知事、大阪万博の大屋根リングの上で盆踊りを計画、7000人の参加者を募集 参加者がユスリカまみれになると懸念の声
◯【大阪万博】来場者やスタッフから体調不良を訴える声が続出 万博協会は因果関係が認められた場合のみ「治療費を支払う」と発表
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