
佐賀県警は8日、科学捜査研究所に所属する40代の男性職員について、未実施のDNA鑑定を実施したかのように装い、嘘の報告をしていたなどとして、証拠隠滅などの疑いで書類送検し、懲戒免職にしたと発表しました。
佐賀県警 科捜研の職員がDNA鑑定で“うその報告” 懲戒処分へhttps://t.co/wmAN2OOrdS #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) September 7, 2025
40代の男性職員は、2017年から2024年までの7年間に632件のDNA鑑定を担当しましたが、このうち130件が不適切と判断されました。
具体的には、未実施の鑑定を実施したかのように装って嘘の報告をしたほか、鑑定に必要な資料を紛失したにもかかわらず、別の資料を使って偽造していたとのことです。
◯【詳しく】「自分の評価を上げることができる」DNA鑑定していないのに過去の試料を使い鑑定したと偽る 資料を紛失→新品を返却 科捜研の40代職員を書類送検 なぜ7年以上発覚せず? 佐賀県警
不適切とされた鑑定のうち16件は、殺人未遂や窃盗、不同意わいせつ、ストーカー事件などの証拠として検察に送られていましたが、県警は「公判には影響しないと判断している」と説明しています。
職員は内部調査に対し、「上司によく見られたいと思った」などと述べ、行為を認めているとのことです。
日本の刑事司法は「証拠至上主義」であり、証拠の信用性が裁判の行方を左右しますが、今回の不祥事は、その根幹を揺るがしかねない重大な問題だと指摘されています。
あらゆる不正行為が撲滅され、すべての国民が安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。
◯鹿児島県警の本部長が女子トイレを盗撮していた警官の事件を隠蔽 隠蔽した情報を内部告発した元警官が内部情報漏洩で逮捕 不正を暴いた内部告発者は、公益通報者保護法に基づき保護される立場
◯【神奈川県警で相次ぐ不祥事】高齢男性の口座から700万円を盗んだ疑いで、横須賀署の巡査長・沢田義弘容疑者(36)を逮捕 制服のまま銀行窓口で警察手帳を提示、業務を装って金を引き出す
コメントを書く