今年の新米の発売がスタート 新米5kgで4700円~7800円と異常な高値に業者も困惑

今年の新米の発売がスタート 新米5kgで4700円~7800円と異常な高値に業者も困惑

スーパーなどで新米の販売が始まりましたが、昨年から続くコメ不足の影響で例年にない高値となっています。

現在、日本各地で夏場に収穫される早生(わせ)品種のコメが出回り始めており、高知県産「よさこい美人」は5キロ7800円、同じ県産のコシヒカリも6450円と、いずれも例年の1.5倍前後の高値となっています。

コメの販売を営む「農家産直米すえひろ」の代表は、今年の新米の価格について、「創業以来の最高値ですね。こんなに高くなったことはないです」と話しています。

今年は、JAが農家に提示する「概算金」、いわゆるコメの買取価格が前年より引き上げられ、それに伴い業者間の買い付け競争も一段と激しくなっているとのことです。

福井県ではブランド米「ハナエチゼン」の収穫が猛暑の影響で前倒しされましたが、店頭価格は5キロ4700円余りと昨年より6割高い水準で推移しています。

JA福井県が農家に提示した「ハナエチゼン」の概算金は、60キロ当たり2万3000円と前年より7000円高く設定されましたが、全国の業者はそれを上回る価格で買い付けを進めています。

地元の卸売業者の中には、県外への流出を防ぐためにさらに1万円上乗せし、3万2000円を提示するケースもあるとのことです。

一方、農水省が放出した備蓄米は業者の間で在庫が積み上がっているほか、小売店で購入した消費者からは「備蓄米に虫が湧いて食べられない」といった声も相次いでいます。

こうした中、民間によるコメの輸入量は従来の56倍に拡大しており、政府の関税収入は今年上半期だけで138億円に達し、このうち119億円が農水省の収入となっています。

安全で品質の良い食料が不足なく行き渡り、すべての人が安心して暮らせる社会が実現しますことを心から祈ります。

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