
広島の広陵高校は10日、野球部内での暴力事件に関する情報がSNS上で拡散されたことを受け、夏の全国高校野球選手権大会への出場を辞退すると発表しました。

広陵高校の野球部では、2年生部員が下級生に暴行を加えるなどの問題を起こし、関与した部員や監督の名前、顔写真がSNS上で一斉に拡散され、野球大会への出場辞退を求める声が高まっていました。
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しかし広陵高校は、問題が拡散し始めた当初は甲子園への出場を辞退しないと公表し、7日の1回戦で旭川志峯(北北海道)に勝利し、14日の2回戦で津田学園(三重)と対戦する予定でした。
ところが、広陵高校の堀正和校長は、10日午後に会見を開いてこれまでの方針を一転させ、「複数の情報がSNSに、とりあげられています。重く受け止め、辞退するととももに、指導体制を抜本的に変えていく」と述べ、謝罪しました。
また、「SNSで配信されている内容は事実と異なる内容が見受けられる」「いかなる暴力も認めないことを掲げてまいりましたが、今回の事態を 招いたことは誠に遺憾であり、忸怩たる思いです」と述べたほか、「本校にいる生徒、登下校で誹謗中傷をうけたり、追いかけられたり、寮で爆破予告があったり、そういったうようなこともSNS上で騒がれています」 「校長として生徒、教職員、地域の方々の人命を守ることは 、最優先することだとすることを 踏まえ、先に述べたこととあわせて辞退に踏み切ることを決意しました」と説明しました。
堀校長は、広島県高野連の副会長を辞任する意向を表明し、あわせて学校が硬式野球部の運営体制や環境を調査する間は、中井哲之監督が指導から外れることも明らかにしました。
今回の問題は、SNSでの拡散によって広く認知されるようになりましたが、堀正和校長は暴力事件を認めつつも、あたかもSNS上での誹謗中傷が相次いだことが出場断念の理由であるかのように語り、NHKをはじめとした大手メディアも高校の見解に沿った形で報道しています。
そのため、「『SNSでの拡散などを重く受け止め』って、 SNSのせいじゃないだろ。 NHKは『SNS=悪』を印象付けたいらしい。 むしろSNSのおかげで”事実”が広まった」「悪いのはあんたらだろ? 何をSNSのせいにしてんの? 全く反省会してないじゃん」「SNSがあれば素早く情報が手に入るし、NHKの存在意義が無くなるからね」「事件の重大性ではなく、SNSでの拡散が問題… まったく罪の意識を感じてないとしか思えない」といった批判の声が殺到しています。



再発防止策が徹底され、同様の事件が繰り返されることのないよう心から祈ります。
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