
SBI証券の口座が不正に乗っ取られ、数千万円相当の金融資産を失ったとして、大学講師の男性(60)がSBI証券を相手取り、有価証券の返還を求めて東京地裁に訴えを起こしました。
証券口座乗っ取りで「損失」、SBI証券を提訴 顧客の男性が返還請求https://t.co/xnbUrENRJl
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) July 4, 2025
証券口座乗っ取りで「損失」、SBI証券を提訴 顧客の男性が返還請求https://t.co/z53jEiY16X
全面的な補償を求めSBI証券に文書を送付したが期限までに回答がなかった口座乗っ取りの件で、金融庁は「全額」補償の意向だが、証券会社反発で調整難航中https://t.co/riqzoXt6Cf https://t.co/uOO0PAkhdJ pic.twitter.com/YcAi3hd5Yy
— mayu (@lemonade_u_u) July 4, 2025
訴状などによると、横浜市に住む里吉竜一さんは、今年4月22日にSBI証券の口座へ不正アクセスを受け、数千万円分の有価証券を無断で売却された上、身に覚えのない株の売買を繰り返されたとのことです。
保有していた不動産投資信託(REIT)はすべて現金に換金されており、被害に気付いたときには、数千万円あった資産がわずか数十万円にまで減っていたとのことです。
4日には都内で記者会見を開き、全面的な補償を求めてSBI証券に文書を送ったものの、期限までに回答はなかったと説明しました。
また里吉さんは、「30年以上かけて積み上げてきた資産が一気に消失し、老後も含めた生活基盤を奪われた。フィッシング詐欺の被害にもあっていないし、IDとパスワードの管理もしっかりと行っていたので、被害回復をしてほしい。SBI証券には口座開設時に結んだ預託契約に基づき、不正な取引で失った分を元通りに回復する義務がある」と訴えています。
SBI証券は「訴状を受け取っていないのでコメントは差し控えさせていただきます」とした上で、被害を補償する対象者には今月中に書面で連絡するとしています。
金融庁によると、今年1月から5月にかけて、証券口座の乗っ取りが16社で確認されており、不正な売買による取引額は5000億円を超えているとのことです。
証券口座の乗っ取りは、フィッシングメールなどで個人情報を盗み取られ、それをもとに不正アクセスされるケースが多いとされており、ネット上では「SBI証券を名乗るフィッシングメールが毎日のように届いている」といった声も相次いでいます。
◯日本の証券会社の顧客をターゲットにした詐欺メールが急増 今年4月は8割以上が日本を標的 主に中国人犯罪グループが犯行に及ぶ
なんか日本語の怪しいメールがSBI証券名義で届いたんですが、これ、本物ですかね… pic.twitter.com/ZnWKYSKFFT
— HOM@自分年金をコツコツ作ります (@homma11) July 4, 2025


証券口座を通じた不正取引では、中国株が大量に買われているほか、フィッシングメールや偽サイトの作成に中国語のツールが使われていることも明らかになっています。
◯「中国系の犯罪グループが…」相次ぐ“証券口座乗っ取り、総額は950億円? 証券各社が繰り出した「責任逃れ」に不満が噴出
犯行の全容が一刻も早く明らかになり、防犯対策が徹底されますことを心から祈ります。
◯【フジテレビ】新たな取締役候補を発表するも、SBI・北尾吉孝は含まれず 北尾吉孝の高圧的な態度にフジ側が懸念 北尾吉孝は激怒
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