政治資金パーティーに関連した裏金事件を受け、旧二階派は19日、総務省に政治団体の解散を届け出て受理され、正式に解散しました。

自民 旧二階派が正式解散 政治資金パーティーめぐる問題でhttps://t.co/bZEjHTMZQB #nhk_news

— NHKニュース (@nhk_news) June 20, 2025

派閥が解散するのは、旧森山派、旧岸田派、旧茂木派に次いで4例目です。

旧二階派の「志帥会」は中曽根派の流れを汲んで1999年に発足し、2012年からは二階俊博元幹事長が会長を務めて所属議員を増やし、党内の主要派閥の一角を占めていました。

しかし、派閥内では裏金作りが横行し、2020〜2022年のわずか3年間だけでも、4億円を超える政治資金パーティー収入が記載されず、二階俊博や他の派閥議員にキックバックされていたことも明らかになりました。

裏金は、二階俊博の政治団体「新政策研究会」へ約1億7680万円がキックバックされ、その他の派閥議員にも、合計で約1億6000万円以上が還流されていました。

◯不記載は収支合わせて３億８０００万円、二階派の元会計責任者に執行猶予付きの有罪判決

◯今さら訂正の二階派は1億3000万超を裏金化　二階会長や議員ら16人を新たに刑事告発　「有権者への背信。検察は捜査尽くして立件を」と専門家　これが二階派「キックバック」議員一覧

実際には、2020年以前から裏金作りが常態化していたと見られますが、追及の対象となったのは直近3年間に限られており、責任を問われたのも二階派の元会計責任者だけで、二階俊博本人は一切お咎めを受けていません。

しかも二階俊博は、自民党幹事長時代に50億円もの政策活動費を受け取っていましたが、その使い道はいまだ明らかにされておらず、有耶無耶なままとなっています。

◯【裏金問題】自民党・二階派の元会計責任者に禁錮2年、執行猶予5年の有罪判決「議員も捕まえろよ」「会計責任者だけが有罪ですか？」「こんなの完全に代理出頭じゃねえか、ヤクザの世界だろ」

◯二階派 元会計責任者に禁錮2年執行猶予5年の有罪判決 東京地裁

もっとも、法的な処罰こそ受けなかったものの、二階俊博は政界からの引退を余儀なくされ、三男の二階伸康も、昨年の衆院選で比例復活すら果たせず、「二階王国は崩壊した」と報じられています。

◯二階俊博の三男『二階伸康』、比例選でも復活できず　

私利私欲にまみれた政治家たちが一掃され、国民の声に真摯に耳を傾ける、誠実な政治が行われますことを心から祈ります。

◯【批判殺到】中国軍機に領空侵犯された翌日、日中友好議員連盟が訪中　二階俊文は習近平の母校・清華大学で桜の木を植樹　アステラス社員が中国当局に拘束された問題には触れず

◯【二階俊博】幹事長時代に受け取った50億円の政策活動費について「誰一人として怒ってくる人はいない」と逆ギレし、批判殺到「1回の選挙には、10億以上のカネを」と選挙買収したことをバラす

◯【世紀のザル法】政治資金規正法改正案、衆院本会議で賛成多数で可決「企業献金は禁止せず」「使途公開不要の政策活動費の領収書の公開は10年後」 可決の瞬間、二階俊博がOKサインを出す