イタリアのデータ保護当局は20日、個人情報の取り扱いに違反があったとして、「チャットGPT」を運営するオープンAIに1500万ユーロ(約24億円)の罰金を科したと発表しました。
イタリア当局は昨年3月、膨大な個人情報を違法に収集した疑いがあるなどとして、チャットGPTを一時的に使用禁止にすると発表、オープンAIに対策を求めていました。
この他にも、未成年者が利用する可能性があるにもかかわらず、年齢確認の仕組みが不十分であること、個人情報の漏えいなどが問題視されていました。
これらの問題について、イタリア当局は「データ収集プロセスの透明化」「未成年者が利用しないよう、より厳格な年齢確認の実施」「プライバシーポリシーの改善」などを求めました。
その後、オープンAIが個人情報保護のための措置を講じたことを受け、翌4月に使用禁止が解除されました。
イタリア当局は声明で、オープンAIの「協力的な姿勢」を考慮し、制裁金の額を決めたと説明しています。
テクノロジーが正しく用いられ、人々の暮らしがより安全で快適なものとなりますことを心から祈ります。
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