神奈川県警・横須賀警察署地域課の巡査長が、横須賀市に住む高齢男性の口座から現金700万円をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、横須賀警察署地域課の巡査長、澤田義弘容疑者(36)です。
澤田容疑者は、横須賀市内の駐在所に勤務していた今年5月、市内の郵便局で偽造した委任状や払戻請求書を提出し、70代の男性の口座から現金700万円を引き出したとして、詐欺や有印私文書偽造などの疑いが持たれています。
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澤田容疑者は、勤務時間中、制服のまま男性の通帳や印鑑を持って窓口を訪れ、警察手帳を示し、業務を装った上で犯行に及んだとみられています。
被害に遭った男性は、澤田容疑者が勤務していた駐在所の周辺に住んでおり、事件以前から容疑者と面識があったそうです。
現在、澤田容疑者は警察の調べに対し、「私がやったことであり、間違いありません」と容疑を認め、「(騙し取った金は)借金の返済などにあてた」と供述しているとのことです。
神奈川県警では、かねてから不祥事が相次いでおり、今年4月には暴力団幹部から依頼を受けて車のナンバーを照会し、所有者の個人情報を漏らした疑いで警部補が逮捕されているほか、6月には、「交通事故で身につけていたものが破損した」と保険会社に虚偽の連絡を入れ、保険金をだまし取ろうとした疑いで警察署職員が逮捕されています。
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こうした状況の中、神奈川県警でまたしても不祥事が発覚したことを受け、ネット上では「この警官の罪は、重い。 警察官と言う立場でありながら、お金を取ったと言う泥棒の罪だけではなく、信用を大きく失墜した」「警察官としての立場を悪用したあってはならない卑劣な犯罪。本来地域住民を守る警察官が計画的に詐取した事は、今後の警察への信用にも大きく影響すると思います」といった声が多数寄せられています。
また、「正義感がある人がこの職業に就いていると思っている人が多いが、実は全く違う。隙があったら何をするかわからない人達だということは、これまでの警察の不祥事で明らかだ。 警察官と接するときは、かならず警察手帳の提示を求めて、身元確認する必要がある。できたらスマホで動画撮影しながら話をしないと、彼らは自分たちに都合のいいように話の内容を作り替えるので、要注意だ」と注意喚起するコメントも投稿されています。
腐敗した警察組織が浄化され、同じ過ちが繰り返されることのないよう心から祈ります。
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