中国人が団体旅行で日本を訪れた際、無断で団体から離れ、失踪するケースが相次いでいることが判明しました。

中国の旅行業界に携わる人物によると、ここ数か月の間に十数ものツアーで失踪者が出ており、6月上旬だけでも広東省発の2つの訪日ツアーで参加者が旅行中に姿を消したとのことです。

また、中国のSNS上では、22人の中国人が観光ビザを取得し、日本に入国した後、逃亡を図り、不法滞在しているとの情報が拡散されています。

これを受け、日本の広州総領事館は6月13日付で、広東省と福建省など中国華南地区の主要旅行会社でつくる団体に対し、「旅行会社11社の訪日観光ビザ申請手続き権を取り消す」と通知しました。

報道によると、ビザの申請手続き権が取り消された旅行会社は、申請希望者が偽の書類を提供するのを助け、不法滞在に加担した疑いが持たれているとのことです。

日本在住の張さんは、中国人旅行業界に関わる中で、「最近、中国の経済不況を背景に、多くの中国人が日本での仕事を求めている」といった話を耳にしたと語っています。

また、「彼ら（ツアー離脱者）は日本に残っているだろう。日本は今、仕事を見つけやすい。ツアー参加者はパスポートを回収されているので、おそらく数年間不法滞在で稼ぎ、それから帰国するつもりだろう」とも話しています。

こうした中、日本のメディアは、旅行会社11社の訪日観光ビザ申請手続き権が取り消された件について、中国人の男が靖国神社の石柱に落書き・放尿する事件を起こしたためではないかと、的外れな見解を報じています。

◯Yahoo!ニュースコメント欄

中国人の不法滞在は、他国でも深刻な問題となっており、南米・エクアドルの外務省は18日、中国人渡航者に対してビザを免除する措置を一時停止すると発表しました。

エクアドル政府よると、昨年から今年にかけてエクアドルに入国した中国人6万6000人余りのうち、およそ半数が正規の出国手続きをとっていないとのことです。

◯エクアドル 中国人に対するビザ免除措置 一時停止を発表

不法行為を繰り返す中国人たちが全て厳しく取り締まられ、日本人が安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。

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