大阪万博に出展予定のトルコが、「タイプA」と呼ばれる独自のパビリオンの建設を断念し、簡易型の「タイプX」への移行を決定しました。
関係者によると、トルコは国内での選挙や地震復興に力を入れているとのことで、万博の準備が思うように進まなかったとのことです。
当初は、トルコを含め約60カ国が「タイプA」のパビリオン建設を計画していましたが、資材価格や人件費の高騰などを理由に、ゼネコンとの交渉が遅々として進んでいません。
そのため万博協会は、打開策として建設期間の短いプレハブ型の「タイプX」や、複数の国・地域で共同利用する「タイプC」への移行を促しています。
現在、「タイプA」で出展予定の国は53カ国まで減少し、このうち14カ国は、建設業者すら決まっていません。
また、万博の工期に重なるように、半導体工場の建設や都市の大規模再開発、高速道路の改修などが日本各地で相次いでいる上、作業員の残業規制などが法律で定められたため、建設業者も万博会場に人員を集中させることが難しい状況にあります。
公共の利益に資する、真っ当な行政が行われますことを心から祈ります。
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