【大阪万博】建設作業員の声「食堂まで徒歩30分」「最初は国家プロジェクトに関われるとワクワクしていたが、もう別の案件に行きたい」

【大阪万博】建設作業員の声「食堂まで徒歩30分」「最初は国家プロジェクトに関われるとワクワクしていたが、もう別の案件に行きたい」

大阪万博の建設現場で、多くの作業員たちが過酷な労働環境に置かれていることが判明し、物議を醸しています。

万博会場に選ばれた「夢洲」は、もともと大阪湾の土砂やヘドロ、公共工事で生じる建設残土といった廃棄物を処理するために作られた人工の島です。

そのため、特に夏場は直射日光を遮るものがない上、照り返しや輻射熱、湾岸エリア特有の高湿度にさらされる過酷な環境となります。

しかも、電気や上下水道が一切通っておらず、建設業者は発電機などを用いて極めて不便な状況の中で作業を進めなければなりません。

また、必要な物資を載せた運搬車や工事車両以外は、現場に入ることができないため、作業員が車内で休憩することさえも難しい状況にあります。

現場によっては、食堂まで徒歩で約30分もかかるとのことで、ある男性作業員は「最初は国家プロジェクトに関われるとワクワクしていたが、もう別の案件に行きたい」と吐露しています。

こうした状況の中、万博の華とも言われる海外パビリオンの建設が遅々として進んでおらず、開催に間に合わない国も出てくる可能性が出てきましたが、着工の遅延理由を政府や大阪府・市が隠蔽していることも明らかになっています。

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建築エコノミストの森山高至によると、参加国が独自にデザイン・建設を行う「タイプA」のパビリオンは、参加国から日本の建設会社に直接発注されるわけではなく、身元の明らかになっていないエージェント会社やファンド、ブローカーがいくつも関わっているそうです。

そのため、日本側のゼネコンは、建設資金の流れが不明瞭だとして「タイプA」の注文を受けたがらないとのことです。

また海外パビリオンは、各国の設計担当者が作成したものを、日本の建築基準などに合わせて作り直す必要があり、準備に時間を要するため、設計・施工関係者に大きな負担がかかっています。

パビリオン設計を担当するある1級建築士は、「すでに設計関係者も施工関係者も夜通し作業を余儀なくされており、多大なストレスを抱えている惨状です」と話しています。

◯大阪万博パビリオン設計者が「事故・自殺の恐れ」が強く警鐘…異常な現場の超過酷な労働

東京五輪の際には、会場建設などの準備に関わった現場の作業員4人が過労自殺などにより死亡したため、大阪万博においても開催までに自殺者が出るのでないかと懸念されています。

目先の利益ばかりを追求する悪人たちが一掃され、国民にとって真に益となる行政が行われますことを心から祈ります。

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