今月16日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、わずか24時間の間に2年分の雨が降り、大規模な洪水が発生しました。
通常、ドバイの1年間の降水量は約80ミリ程度とされていますが、16日夜までの24時間で約160ミリを記録、東部のアル・アインでは250ミリを超える雨が降りました。
この大雨に伴い、幹線道路が冠水したほか、市内の公共交通機関の運行に乱れが生じ、停電の被害も発生しているとのことです。
また、国際線の乗降客数世界一を誇る「ドバイ国際空港」では、洪水の影響で職員が出勤できず、フライトの欠航や遅れが相次ぐなど、混乱状態となっています。
そのため、エミレーツ航空は、ドバイでの乗り継ぎ客の受け入れを、4月20日午前4時まで停止すると発表しました。
UAEの英字メディアは、今回の豪雨の規模について「(独立前に英保護領だった1949年以降)記録がある範囲で史上最高」と報じました。
DEVELOPING: Dubai underwater, Influencers are stranded in their Rolls Royces in flooded roads as skies turn black in apocalyptic scenes as storm hits region.
More than 4.7ins (120mm) of rain has already fallen today – the typical yearly average in the city – with more… pic.twitter.com/HhtOOBi0l6
— Dom Lucre | Breaker of Narratives (@dom_lucre) April 16, 2024
ドバイが大変な事に…。
砂漠の街、ドバイでとんでもない豪雨が発生。
24時間雨量は127㎜。これはドバイの年間降水量(およそ70mm)の2倍近い数字です。
実はドバイには、日本のような雨水の排水機能がないため、豪雨が降ると水が溜まり、被害が大きくなりやすいのです。pic.twitter.com/eCfVHMfDBO— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) April 16, 2024
昨日のドバイモール水没の様子。
70年以上ぶりの大雨とのことだけど九州から来た身としては、強めの台風が来た程度にしか感じなかった。ただ、元が砂漠だからドバイの多くの場所に排水という概念がなく、バキュームカーで水を吸い込むしか方法がないから被害がひどい。これは毎回雨が降る度に同じ。 pic.twitter.com/ZxbmEgcrCK
— 猫柳にゃにゃ (@nyanya0306) April 17, 2024
UAE一帯では、降水量が少ないがために、治水を行うための整備がほとんどなされておらず、少しの雨で大規模な洪水が発生しやすい危険な状況となっています。
UAEは1980年代から人工的に雨を降らせる「クラウド・シーディング」の研究を始め、2000年から人工降雨を本格的に導入するようになりました。
ドバイでは、平均して年350回程度、ほぼ日常的に航空機から雲に結露剤を散布しているため、雨が降る度に、住民の間では「きょうの雨は人工雨だったかも」といった噂が飛び交うそうです。
しかし、街の治水対策を強化しないまま、人工的に雨を降らせているため、こうして度々、大規模な洪水に見舞われていると考えられます。
◯アラブ首長国連邦の都市ドバイが水害で水没 2015年から導入した人工降雨技術の影響ではないかと指摘される
科学技術が正しく用いられ、人々の安全や自然環境が守られますことを心から祈ります。
◯40年前に比べ、大雨の頻度が2倍近くに増加 マスコミ各社は未だに人工降雨の技術を隠蔽するも、九州大学は2時間で100万トン以上の人工降雨に成功
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