群馬県の山本一太知事が、「２ちゃんねる」の開設者・ひろゆきに扮した格好で中国系動画投稿アプリ「TikTok」に登場し、物議を醸しています。

山本知事は、今年1月にTikTokの公式アカウントを開設、「ひまゆき」として黄色のパーカーを羽織り、ひろゆきの真似をしながら、県政の課題などの質問に答える動画を次々と配信しています。

ひろゆきと同じようなアングルから撮影し、話し方、ジェスチャーなどの特徴も模倣し、質問に対して饒舌に語っています。

群馬県によると、ひまゆきの動画は、ひろゆき本人から承諾を得た上で配信しているとのことです。

動画の配信やプランなどは、県メディア戦略アドバイザーと県戦略企画課が担当しており、同課は「若い人たち、特に県政にあまり興味がない層に、どのように伝えていくのが効果的なのかを検討した中で、今回の配信やプランに至った」と説明しています。

しかしTikTokは、若者への精神的な悪影響が大きいとして、欧米各国では運営会社・バイトダンスに対する規制が強化されています。

◯【米モンタナ州】中国系アプリ『TikTok』の使用を全面禁止　違反者には罰金1万ドル（約130万円）一般利用者への規制は初

また、バイトダンスはTikTokのユーザー情報を中国政府に提供している疑いが持たれており、TikTokのショウ・ジ・チュウ（周受資）CEOは、中国共産党との関係性をアメリカ議会で厳しく追求されました。

◯【アメリカ議会の公聴会】メタ・TikTok・Ｘなどの最高経営責任者、SNSが原因で子供を亡くした遺族や議員たちから厳しい追及　ザッカーバーグが謝罪　中国共産党との関係についても問い詰められる

さらに今月7日には、アメリカ下院のエネルギー・商業委員で、TikTokの国内での利用を禁止する法案を賛成多数で可決されました。

また、インド政府は昨年6月、国家安全保障上の問題を理由にTikTokを含む59本の中国製アプリの使用を全面禁止すると発表。

現在、59本のアプリすべてがアップルとグーグルのインド向けアプリストアからすでに削除されています。

こうして世界各国でTikTokの利用が規制される中、山本知事は世界の動きに逆行するかのように積極的にTikTokでの動画配信を続けているため、「アメリカではTikTok禁止法案可決されてんのに何痛々しい事やってんだか… 危機感の欠片もないな」「危機感全くなし　アホやろ！」といった批判が殺到しています。

TikTokの利用を促し、日本の若者をリスクに晒す政治家たちが全て厳正に裁かれますことを心から祈ります。

◯【群馬県・山本一太知事】日中交流イベントに来賓として出席「群馬県は国籍に関係なく、あらゆる文化に門戸を開いており、共生・融和・平等の社会を望んでいる」と述べる

◯アイルランド当局がTikTokに制裁金3億4500万ユーロ（約540億円）子供の利用者のリスク考慮せず規則に違反　日本ではTikTokが経団連に入会、孫正義が巨額の投資

◯【進む中国の日本侵略】経団連に、上海電力やファーウェイ、TikTok、百度（バイドゥ）など中国企業が入会していることが発覚