宮崎県警の幹部らが、3年前に起きた殺人事件の証拠写真を一部改ざんした疑いで、近く刑事告訴されることが判明しました。
2020年11月、宮崎市・JR佐土原駅前で「齊藤男彦」(47)が腹部を刺され死亡しているのが発見され、宮崎県警と宮崎北警察署は、刃物で男性を刺したとして、建設業「久常芳治(ひさつね よしはる)」(47)を逮捕しました。
その後、宮崎地検は、知人男性の腹部を刺し、失血死させたとして、殺人罪と銃刀法違反で久常被告を宮崎地裁に起訴しました。
しかし、久常被告と弁護側は、「現場では最初、被害者男性がナタで久常被告を襲ってきた。被告はとっさにズボンのポケットに入れていた包丁を取り出し、被害者男性に差し向け、それが腹部に突き刺さった。本件は正当防衛であり、被告は無罪」と主張。
宮崎地裁での公判前整理手続では、被害者男性が持っていなナタの詳細な画像・付着していた指紋の画像を宮崎北警察署に提出するよう求めました。
ところが宮崎北警察署は、提出を何度も拒否し、最終的には裁判所の催促によって、起訴から約1年11カ月後にようやく画像データを保存したSDカードを提出しました。
専門家らによる解析の結果、SDカードからナタの指紋を連続的に撮影したはずの写真の一部が削除されたことをうかがわせる痕跡などが見つかったとのことです。
こうした経緯から、宮崎県警が久常被告に殺人の罪を着せるために、正当防衛の主張を裏付ける証拠画像を改ざん・隠蔽した疑いが濃厚となり、久常被告は「証拠隠滅容疑」で当時の宮崎県警幹部らを刑事告訴することを決定。
近く東京地検に告訴状を提出するとしています。
この日本では、刑事事件に発展した場合、99.9%の確率で有罪判決が下されていますが、今回発覚したように、警察による証拠隠滅・改ざんが日常的に行われている可能性は十分にあり得ます。
○「冤罪疑惑は100件超」警察が殺人事件の捜査でやたらとごり押ししてくる”ある死因”
警察の腐敗した実態が全て明らかにされ、不正を繰り返す悪人たちが厳正に裁かれますことを心から祈ります。
○【腐敗する法曹界】富山地検の不起訴率、2006年から16年連続で50%超え 金沢地検の不起訴率、2008年から14年連続で50%超え 不起訴の理由はほとんど公表せず
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