「科学の世紀」と呼ばれた19世紀から20世紀にかけて、数多くの理論や思想が発見・提唱されました。
特に、「アインシュタインの相対性理論」、「ダーウィンの進化論」、「マルクスの共産主義」、「フロイトの潜在意識の証明」の4つは、今日の私たちの生活にも強い影響を及ぼしています。
しかし、神様はRAPTさんを通して、「この4つの理論や思想は全てウソだ」と教えてくださいました。
○RAPT朝の祈り会2023年4月分
2023年4月28日(金)
サタンのばら撒いた非真理を受け入れると、どんな悩みも疑問も解決できず、何も分からないという苦しみ中で生きるしかない。しかし、真理を受け入れた人は、どんな悩みも疑問もすべて解決し、全てが分かるという喜びに満たされて生きられる。
4つの理論・思想のうち、相対性理論・進化論・共産主義の「ウソ」については、それぞれ「RAPT理論+α」で既に暴かれています。
そこで今回は、残るフロイトの学説が「ウソ」だということを検証していきます。
フロイトは1856年、オーストリアに生まれた神経学者です。
精神分析学の創始者であり、彼の理論や学説、考えは、カール・ユングやエリク・エリクソンなど、のちの学者たちに大きな影響を及ぼしました。
彼が残した理論や学説はいくつかあるのですが、今回は「心理性的発達理論」と「エディプス・コンプレックス」のウソについて検証します。
心理性的発達理論について
心理性的発達理論は、1905年に発表されました。主な内容は「子どもには口唇期、肛門期、男根期(エディプス期)、潜伏期(あるいは潜在期)、性器期という5つの成長段階があり、その期間には身体成長と性的発達が複雑に絡み合って進展する」というものです。
専門用語がたくさん出てきましたので、フロイトの考えを要約します。
・人間の本能が目指すところは「性欲の満足」である。
・人間は乳幼児の頃から「広い意味の性欲」をもっており、その性欲は、人が大人になるまでの間に、一定の順序で体のさまざまな場所に向けられる。
・「口唇期」では、人の性欲は唇や舌などに向けられ、乳幼児は母乳を吸ったり食事をとったりすることで性欲が満たされる。
・「肛門期」では、人の性欲は肛門に向けられており、2歳ぐらいの子どもは排泄後の気持ちよさで性欲が満たされる。
・「男根期」になると、人の関心は性器の有無に集中し、男女の違いを意識するようになる。
5歳ぐらい男の子は、母親に性愛を抱く一方で、父親に敵意を抱き、排除することを考える。
しかし、父親から「性器を切り取るぞ」と脅され、母親への性愛と父への敵意を抑えると同時に、自分と父親を同一視することにより、母親への性愛を満足させる。
・「潜伏期」に入ると、性欲は一時的に抑えられ、子どもの関心は知的方面に移行する。
・「性器期」に入ると、身体的成熟とともに性欲が急激に高まり、体の各部に向けられていた性の本能が性器へと統合され、恋愛に関心が向く。
結局のところ、「人間の成長過程には、常に性的な欲求が大きく影響している」と、フロイトは考えたようです。
しかし、性的な欲求に大きく影響を受けて成長すると、将来は異常性欲者になるのではないでしょうか。
すでにウソの匂いがしています。
さらにフロイトは、前述の口唇期などの「性行動をともなわない性欲の時期」を充足させられるかどうかが、その後の人格形成に大きく寄与すると考えました。
具体的には、例えば母親から母乳を与えられず、口唇期の性欲が満足されないまま成長した人は、「依存的、常に人に頼り自主性がなく社交的、寂しがり屋で孤独を恐れる」性格となり、「食いしん坊、甘いもの好き、食道楽などに陥りやすい」と定めたのです。
詳しくは、以下の表をご覧ください。
もっともらしく聞こえる説ですが、例えば口蓋裂のために母乳を吸えなかった人が、成人した後に、自主性がなく寂しがり屋で、食いしん坊になっているかというと、決してそんなことはありません。
また、肛門期についてフロイトは、「親がトイレに無理矢理行かせたり、清潔さに厳しすぎると、子どもはものを捨てるのを嫌がるようになり、ためこみ屋でけちな性格になることがある」としています。
これについては、過去数十年間に多くの研究者が、親の清潔思考と子どもの性格について、その関係を立証しようとしてきましたが、結果は全て失敗に終わっています。
つまり、口唇期や肛門期などの時期に性的な欲望を充足することが、人格形成に関係するかというと、そんなことは全くないのです。
フロイトはウソを述べていたことになります。
そもそも、乳幼児の性欲が唇にあることを、どうやって確かめるのでしょうか。
乳幼児に尋ねるのでしょうか。
確かめようがないのです。
あるいは、乳幼児の性欲が唇に向けられていると仮定して、どの程度、母乳が与えられれば乳幼児の性欲が充足するのでしょうか。
乳幼児が母乳を10回欲しがったとして、8回与えればいいのでしょうか。
5回では不足でしょうか。
また、乳幼児の性欲が充足したと判断する際の基準は何でしょうか。
笑顔でしょうか、ゲップでしょうか、それとも寝息でしょうか。
このように、心理性的発達論は、根拠も判断基準も何もない、いい加減な学説なのです。
科学の場合は、理論や法則を実証するために、実験を繰り返したり、たくさんの事例を検証したりします。
しかしフロイトは、自説について具体的な検証を軽視、または拒否していました。
そのため、事実だと裏づけるデータが存在しないのです。
理論の根拠を確かめることができないので、仮に自説と異なる事例が報告されたとしても、口先でどうとでもウソを言ってごまかせるのです。
さて、フロイトの心理性的発達理論を要約しましたが、口唇期や肛門期などに比べて、男根期だけ非常に詳しく記載されています。
フロイトは、「5歳ぐらいの子どもが抱く、親に対する性愛と憎しみの混ざり合った複雑な感情」を「エディプス・コンプレックス」と呼びました。
ここからは、エディプス・コンプレックスについて説明します。
エディプス・コンプレックスについて
エディプス・コンプレックスの語源は、古代ギリシャの三大悲劇詩人の一人である「ソポクレス」が書いた戯曲「オイディプス(エディプス)王」にあります。
戯曲の内容を簡単に以下に紹介します。
「テーバイ」という国の王、「ラーイオス」は「お前の子がお前を殺し、お前の妻と結婚する」という神託を受けたため、生後間もない自分の息子(のちのエディプス)を殺そうとしました。
しかし、ラーイオスはどうしても実行できず、子どもを羊飼いに預けました。
羊飼いは子どもを山に捨てましたが、子どもは隣国の「コリントス王夫妻」に拾われ、「エディプス」と名づけられて立派に成長しました。
成人したエディプスは、周囲から「エディプスは王の実子ではない」という噂を聞き、神託を得ようと国を離れ、聖域とされる「デルポイ」という場所に行きました。
ラーイオスとエディプスはデルポイで出逢いましたが、行き違いから争いとなり、エディプスは実の父親であるラーイオスを殺してしまいました。
その後エディプスはテーバイ国に入り、自分の母である王妃と結婚しましたが、その後、自分の出自を知り、破滅していきました。
男根期に生じる、5歳ぐらいの男の子が母親と結婚したいという願望や、同性の親に対して抱く競争心や憎悪を、フロイトはエディプスの悲劇になぞらえ、「エディプス・コンプレックスこそが心理性的発達論の中心であり、人類の普遍的なテーマだ」としました。
しかし、幼児が母親に強い性的感情を抱く、つまり近親相姦を望むとするフロイトの考えは、現実と大きくかけ離れています。
自然界では、近親交配を繰り返すと生存に不利な遺伝子が出てきたり、病気への耐性が弱くなったりと、生物には必ず不利にはたらきます。
そのため、例えば被子植物であれば、成熟時期をずらすなどして、自分の雄しべの花粉が雌しべにつかないようにする工夫が見られます。
また、アメリカの文化人類学者である「メルフォード・スパイロ」は、イスラエルのキブツ(18歳頃までの少年少女が擬似家族のように育てられる共同体)を調査した結果、「共同体で一緒に生活していた仲間とは、結婚を避ける傾向が見られた」と述べています。
つまり、幼児期を長く一緒に生活をした男女には、性的感情が起こりにくいのです。
私たちの日常生活でも、例えば中学生ぐらいの女の子が、父親に向かってある日突然「あっち行って」と、接触を拒否するような言動をとることがあります。
理由は、近親相姦を避けるためです。
女性はHLA(ヒト白血球抗原)というセンサーを生まれつき持っており、ある年齢になると、自分と近いHLAを持つ異性を避けるようになるのです。
○娘「パパ、あっち行って!」には、近親相姦を避ける生理学的ワケがあった
ここで、フロイトの唱える「エディプス・コンプレックス」と、オイディプス王の戯曲のあらすじをもう一度検証します。
フロイトは「5歳ぐらいの男の子は母親に対して性愛感情を抱く」としましたが、これは、男の子が生まれてから5年間、母親と一緒に過ごしたことにより、男の子の中に母親に対する性愛が芽生えたと考えられます。
同様に、5年間父親と一緒に過ごしたことで、男の子の中に父親への敵意や憎しみも深まったと考えられます。
しかし戯曲では、エディプスは生まれてすぐに親元を離れています。
親に対する愛情や敵意が生まれるどころか、顔すらも知らなかったことでしょう。
エディプスがラーイオスを殺害したのは、父親だったからではなく、単に争いがあったためです。
また、母親と結婚したのも、幼児期に抱いた性愛感情からではないことは明白です。
顔すら知らない他人だという認識しかなかったことでしょう。
フロイトはここでも「ウソ」をついていたことになります。
ドイツ人ジャーナリストであるディーター・E・ツィンマーは「近親相姦願望よりも近親相姦忌避の方が自然界の法則である」として、フロイトの考えを否定しています。
ただ、人類の歴史を振り返ると、近親相姦の例が全くないわけではありません。
例えば、スペインのハプスブルク家は、一族の他に有力者を作らせない目的で、近親相姦を繰り返しました。
結果、生まれる子供の多くは顎が出るという奇形であり、しかも障害も持っていたため、幼くして死亡するというケースも少なくありませんでした。
ハプスブルク家最後の当主、カルロス2世は虚弱体質かつ知的障害を持っており、独身のまま35歳で亡くなったため、家が断絶してしまいました。
このように、自然界の法則に逆らった行いを繰り返していると、不幸な結果になります。
自然界も、私たち人間も、神様が創造してくださいました。
つまり、自然界の法則とは、神様が定めた法則なのです。
神様に逆らう生き方をした人間には、必ず不幸が訪れます。
聖書を読むと、神様に愛されたイスラエルの人々は、偶像を崇拝したり、異国の神に生け贄を捧げたりと、神様に逆らう生き方を繰り返してきました。
イスラエルの人々があまりにも反逆するため、神様はお怒りになり、イスラエルの民に対して、ユダヤ人となって世界中に散らばらせるという裁きを下しました。
この裁きは現代も続いています。
私たちは神様に逆らう生き方をするのではなく、神様に縋りつき、神様の御心を成す生き方をしなければなりません。
それが、幸せに至る唯一の道です。
○イルミナティから報酬をもらって奴隷生活する時代は終わった!! 神様のために働き、神様から報酬をいただいてこそ、幸福に満ちた生を生きられる(十二弟子・KAWATAさんの証)
今回の検証で、「心理性的発達理論」と「エディプス・コンプレックス」のウソを明らかにしました。
次回は、フロイトが唱える「潜在意識」について検証をしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆様に神様の祝福がございますように。
参考文献:フロイト先生のウソ
ロルフ・デーゲン 著
赤根 洋子 訳
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