秋田県湯沢市にある乳製品製造業「栗駒フーズ」が、大手メーカーとの販売競争で売り上げが落ち込んだとして、裁判所に自己破産を申請する準備に入ったことを明らかにしました。
栗駒フーズは、1987年に設立され、全国で初めて温泉熱を利用した乳製品の加工場を建設し、「栗駒高原牛乳」を主力商品として販売していました。
また、スーパーや食品卸業者への販売だけでなく、県内に4つの直営店を展開するなど、ピーク時の2003年3月期にはおよそ2億7800万円の売り上げがあったそうです。
しかし、6年前に、製造品から大腸菌群が検出され、秋田県から製品の回収を命じられたほか、大手メーカーとの販売競争によって売り上げが数千万円台まで減ったため、事業の継続を断念したとのことです。
負債額はおよそ9500万円で、裁判所に自己破産を申請する準備に入ったとのことです。
また、新潟県出雲崎町にある乳業メーカー「良寛」も今年2月、事業を停止し、裁判所に破産手続きの開始を申し立てると発表しました。
原材料価格の高騰によるコストの増加や牛乳の需要の低下などで経営環境が厳しくなったことが主な要因で、2021年12月期は8580万円の最終赤字となり、負債総額は少なくとも4億7147万円に上るとのことです。
地域住民の食を支える乳業メーカーの相次ぐ破綻を受け、ネット上では「牛が消え、酪農家さんが姿を消し、また一つ失くしてはいけないものが失われる。。 誰がこんな事態を望んているの??」「栗駒高原牛乳なんて有名じゃん。。。 政府は国民を守れよ!!」といった声が数多く上がっています。
こうした状況の中、政府は経営状況の悪化に直面する酪農業者や乳業メーカーに対し、一向に救済措置と取ろうとしないばかりか、海外からの乳製品の輸入を継続し、経営環境をさらに悪化させています。
人々の食を支える企業を破綻に追いやり、食糧危機を誘発しようと目論む全ての悪人たちが厳正に裁かれますことを心から祈ります。
○国内で年間20万トンの生乳を減産・廃棄させる中、13.7万トンの乳製品を輸入 輸入義務はなし『独立行政法人・農畜産業振興機構』が利権を握る
○【野村農水大臣】コオロギ養殖などフードテック産業に莫大な支援金を注ぎ込む一方、飼料価格の高騰に苦しむ酪農家には、牛乳や乳製品を外国人旅行客や子ども食堂に提供する取り組みを支援すると表明
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