米国食品医薬品局(FDA)、イーロン・マスクが計画していた「脳デバイス」の人体実験を却下

米国食品医薬品局(FDA)、イーロン・マスクが計画していた「脳デバイス」の人体実験を却下

米国食品医薬品局(FDA)は、「イーロン・マスク」が設立した人間の脳とコンピュータを接続するデバイスのスタートアップ企業「ニューラリンク(Neuralink)」による人体実験開始の申し出を却下しました。

イーロン・マスクは、「同社の脳インプラントは自身や子どもの脳に挿入できるほど安全だ」と主張、昨年11月に「早ければ2023年5月に人体実験を開始する」と発言していました。

ところが、ロイターの取材に応じたニューラリンクの現・元社員ら7人によると、FDAは同社の申し出を2022年初めに既に拒否していたそうです。

ニューラリンクは昨年、2023年3月7日までにFDAの承認を獲得すると宣言していましたが、この目標の達成はほぼ絶望的となりました。

ニューラリンクは現在、神経や身体に障害を持つ人々を支援するとの目的でBluetooth対応のデバイスを脳に埋め込む「BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)技術」の開発を行っています。

しかし、ニューラリンクの実験により、既にヒツジやブタ、サルなどおよそ1500頭もの動物が殺されたことが内部告発によって明らかになっています。

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ロイターが確認した文書や関係筋によると、ニューラリンクの内部スタッフは、「動物実験が急がれ、動物に不必要な苦痛を与えたり無駄に死なせたりしている」と訴えているとのことです。

また、ニューラリンクは現在、「動物福祉法違反」の疑いで連邦政府の調査を受けているとも報じられています。

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こうした背景から、今後、ニューラリンクがFDAから人体実験の承認を得られるかどうか、不透明な状況となりました。

卑劣極まりない動物実験が即時中止され、人々の健康を破壊しかねない脳デバイス研究も頓挫しますことを心から祈ります。

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