
中国では、EV車が突然動き出したり、操作できなくなるトラブルが相次いでおり、「メーカーによって遠隔操作されているのではないか」との不安が広がっています。
あなたの車は誰のもの? 遠隔操作される中国のEV車https://t.co/eAbX1yl9Wd
— 看中国【日本】ビジョンタイムズ・ジャパン (@visiontimesjp) October 7, 2025
中国のEV車はスマートフォンとの連携機能を重視したモデルが多く、専用アプリを通じてドアの開閉やエンジンの始動など、車を遠隔操作できる仕組みになっています。
9月30日、山東省威海市で「小米(シャオミ)」製のEV車が停車中に、所有者からの指示もない状況で突然エンジンを始動し、ゆっくりと走り出すという事件が発生しました。
Eles estão ficando mais inteligentes: na China, o carro elétrico Xiaomi SU7 deu partida sozinho e… foi embora enquanto o dono estava em casa. A função de partida remota foi ativada, mas o dono não estava perto do celular naquele momento. pic.twitter.com/1bBNpyv0Ca
— Não Intendo (@blognaointendo) October 6, 2025
この事件を受け、車の所有者がカスタマーセンターに問い合わせたところ、当初は「スマートフォンで誤操作された可能性がある」と説明されましたが、その後の調査で、オーナーのiPhoneからリモート駐車機能の信号が勝手に送信されていたことが判明しました。
この出来事をきっかけに「スマートカーは遠隔操作で動かされるのではないか」という不安が広がっています。
中国では、似たような事例が他にも確認されており、深圳市のある男性は、小鵬(シャオペン)製の中古車正規の手続きを経て購入したところ、メーカー側が「前オーナーのローン未清算のため」との理由で車を遠隔操作でロックしたと報じられました。
理想汽車(リ・オート)のEV車では、連動しているアプリが強制停止した影響で車のロックが解除できず使用不能となり、ユーザーからは「アカウント一つで車が使えなくなるなんて理不尽だ」と批判の声が上がっています。
さらに、奇瑞汽車(チェリー・オートモービル)の顧客が故障車を展示会に持ち込み抗議しようとした際、突然車が動かなくなったため、ネット上では「抗議を封じるために会社側がリモートロックを使ったのではないか」と疑う声が相次ぎました。
また、EV車のネットワーク依存によるリスクも明らかになっており、今年5月には「哪吒(ネッツァ)」のアプリが3日間にわたり接続不能となり、遠隔操作ができず、車のドアを開けられない状態となりました。
車の利用者はブルートゥース機能を使って解錠しましたが、「このままでは次に何が起こるか分からない」と不安を漏らしています。
こうした問題を受け、中国国内では「車は本当に自分の所有物なのか」「メーカーが過剰に権限を持ちすぎていないか」といった議論が広がっており、専門家からは「法的に車主の使用権とメーカーの管理権限を明確に分ける必要がある」との指摘も相次いでいます。
安全管理と原因究明が徹底され、同様の事故が繰り返されることのないよう心から祈ります。
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