
政府は今年度、ワクチン開発を迅速化させるため、健康な人にウイルスを意図的に感染させて行う臨床試験「ヒト・チャレンジ試験(CHIM)」の実施について検討を始めました。
ワクチンで人為的感染の「ヒトチャレンジ試験」 開発迅速化へ政府検討 倫理で課題もhttps://t.co/Char6OWRtY
データが迅速に得られる半面、倫理面の問題もあり、実施基準の明確化などが課題となる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 5, 2025
ヒト・チャレンジ試験とは、健康な人にウイルスなどの病原体を感染させて行う臨床試験で、欧米などではコレラや腸チフス、コロナウイルスなどを対象に実施されていますが、日本ではこれまで一度も行われたことがありません。
具体的には、健康な人を集め、半数にワクチンを接種し、残りの半数に偽薬(プラセボ)を投与した上で、少量のウイルスに感染させ、発症を防ぐ効果などを観察します。
通常の治験では、感染を自然に待つ必要があるため、検証に数か月を要し、多くの参加者を必要としますが、ヒト・チャレンジ試験の場合、参加者の数を抑えながら、期間や費用を短縮できる可能性があるとされています。
ベルギーにある世界最大級のワクチン研究施設「ワクチノポリス」では、既にヒト・チャレンジ試験が行われており、所長のピエール・ヴァン・ダムは、「病原菌を指定した上で、スピーディーにワクチンの効果を見ることができ、早期に有望な(ワクチンの)候補を絞り込んで開発スピードを上げられる」と説明しています。
さらにピエール・ヴァン・ダム所長は、日本の企業や大学と協力していく考えを示し「ワクチン開発には、政治的なサポートが必要。国レベルで協力体制を求めていきたい」とも話しています。
また、東大医科学研究所の石井健教授は、ワクチン関連のスタートアップやヒト・チャレンジ試験を行う体制が整っていない現状を指摘し、平時のうちから施設づくりや倫理的な議論を始めるべきと主張し、加えて「今後、国産ワクチンの開発を進めていくには、厚労省や学術界、産業界が一体となってワクチンの有用性や必要性を国民に伝えていく必要があるのではないか」と述べています。
このように製薬業界では、ヒト・チャレンジ試験の名のもとに、人体実験を合法的かつ大規模に実施できるよう、体制の整備を進めようとしています。
人々をリスクに晒すことなく、誰もが健康に暮らせる社会となりますことを心から祈ります。
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