X(旧Twitter)のAIチャットボット『Grok(グロック)』とユーザーとの会話内容が37万件以上も流出 ユーザーの同意なく世界中から閲覧できる状態に

X(旧Twitter)のAIチャットボット『Grok(グロック)』とユーザーとの会話内容が37万件以上も流出 ユーザーの同意なく世界中から閲覧できる状態に

AIチャットボット「Grok(グロック)」がユーザーとの会話記録を37万件以上も流出させていたことが明らかになり、波紋を呼んでいます。

Grokは、イーロン・マスク率いる「xAI」が開発したAIで、2023年からX上で提供を開始しています。

一般的なチャットボットでは、「共有ボタン」を押すと会話内容を表示するリンクが発行され、本来は指定した相手だけに共有できる仕組みとなっていますが、このリンクがユーザーの同意なしに検索エンジンに登録され、世界中から閲覧できる状態となっており、Googleの検索だけでも37万件を超える会話が確認されています。

漏洩した会話には「パスワード作成の依頼」「ダイエットの食事プラン」「医療相談」など、個人情報やプライベートに深く関わる内容が含まれていたケースも報告されています。

AIチャットボットの会話が意図せず公開されるトラブルは他社でも起きており、米メタでは「MetaAI」との会話が勝手に公開される問題が発生しています。

また米オープンAIでも、過去に「ChatGPT」の共有会話を検索結果に表示する実験が行われましたが、批判を受けて現在は中止されています。

こうした状況を受け、英オックスフォード大学インターネット研究所のリュック・ロシェ准教授は、「AIチャットボットではプライバシーの大災害が進行中だ。一度ネットに漏れれば会話は永遠に残る」と警告しています。

◯イーロン・マスクのxAI、数十万件に及ぶGrokとユーザーのチャット内容を公開

◯XのAI「Grok」でプライベートな会話をするのは危険すぎる理由

再発防止策が徹底され、あらゆるテクノロジーが人類の幸福のために正しく用いられますことを心から祈ります。

◯【読売新聞】生成AIで記事が12万本以上も無断利用されたとしてアメリカの生成AI事業者『パープレキシティ』を提訴 記事の利用の差し止めと21億6000万円の損害賠償を請求

◯ベルギー男性、AIチャットボットとの対話に心酔し自殺 AIの『エリザ』に何度も自殺を勧められ、「自分を犠牲にする」と死を決意

◯フランス当局、Googleに2億5000万ユーロ(約410億円)の罰金を科す 人工知能(AI)の開発に各メディアの記事を無断で使用

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