
コメの不足と価格高騰が続く中、日本企業や家庭に深刻な影響が出始めています。
京都府舞鶴市の老舗米穀店「まつもと米穀」は、90年にわたり市内のコメの供給を支えてきましたが、必要な量のコメを確保できなくなったため、今月24日に閉店しました。

「まつもと米穀」は1935年に創業し、市内で最も大きなコメ屋の一つとされ、年間およそ300トンのコメを農家や卸売業者から仕入れていました。
同社は、店頭での販売のほか、病院や福祉施設などにもコメを出荷しており、2001年からはインターネット販売にも力を入れ、結婚や出産、入学などのお祝い返し用に、写真やメッセージを印刷した特別な米袋を販売して人気を集めてきました。
しかし、昨年の秋からコメの価格が高騰し、十分な量のコメが仕入れられなくなり、次第に卸売業者や農家からも「出せるコメがない」と断られることが増えたそうです。
また、国の備蓄米が調達できないか、関係する業者に打診したものの、全くめどが立たなかったとのことです。
「まつもと米穀」の松本泰社長は24日朝、店頭に「米屋ですが、米ありません。良質な米が安定供給できるまで店を閉めます。ごめんなさい」と書いた紙を貼り出し、今秋に店を再開することを目指して事業の立て直しを進めていく方針を示しています。
さらに同日、新潟県に本社を置く「サトウ食品」は、コメ不足による出荷調整のため、一部のパックご飯の販売を終了すると発表しました。
終売商品多すぎやしませんか!?
これ備蓄に便利だから愛用してたのに… pic.twitter.com/hcGl1xNS99— Mrs.ちむ☁️🌱 (@Mrs_chimu) March 24, 2025
販売終了となるのは「新潟県産コシヒカリかる~く二膳(260g)」や「いわて純情米ひとめぼれ5食パック」など17商品です。
昨年の夏にスーパーなどでコメが品薄になって以降、パックごはんの需要が拡大していることから、商品数をしぼって生産を効率化し、より安定的に供給していく方針を示しています。
こうした状況の中、日本政府はコメの輸出量を2030年までに35万トンに増やす方針を示し、中国にも輸入拡大を早期に実施するよう求めるなど、あえてコメを海外に流出させる政策ばかり推し進めています。
◯日本政府、コメの輸出量を2030年までに35万トンまで増やす目標を掲げる 2024年の輸出量の7倍以上 専門家は「まず国内向けのコメ生産を増やすべき」と指摘
【悲報】日本のお米の値段、輸出コストがかかっているはずのアメリカより、日本の方が高くなってしまう
🇺🇸アメリカ
日本産コシヒカリ5kg
約3,000円(19.99ドル)🇯🇵日本
日本産米(銘柄問わず)5kg
約4,000円(平均)なぜこのような事態に?https://t.co/BagDN6XIuR pic.twitter.com/zODlRI6ASk
— ゴードン警部★Inspector Gordon (@GordonInspector) March 25, 2025
食の安定供給が確保され、人々の暮らしが守られますことを心から祈ります。
◯コメの取引価格、過去最高を記録 平均価格は1年間で90%近く値上がり 2024年5キロ2000円→2025年5キロ3892円
◯2024年の米農家の倒産・廃業件数42件、過去最多を記録、前年より2割増加「ジリジリと国民を苦しめる政策が続いています」「農業を疎かにする国は、遅かれ早かれ滅びる」
◯岸田内閣、食糧危機対策のため農家に増産指示 従わない場合は罰金も「ほんと、ふざけてるよな。減反、転作奨励、補助金カットし続けておきながら、必要な時は作れ?従わなければ罰金?」
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