農林水産省、政府の備蓄米を21万トン放出へ コメの価格高騰を受け

農林水産省、政府の備蓄米を21万トン放出へ コメの価格高騰を受け

農林水産省は13日、コメの価格高騰を受け、備蓄米21万トンを市場に放出する方針を発表しました。

コメの流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは初めてで、来月半ばにも放出を始め、必要があればさらに拡大することも考えるとしています。

政府は昨年、コメ価格の高騰について「新米が流通すれば価格は一定の水準に落ち着く」との見通しを示していましたが、現在も5kgで4000円台と状況は変わらず、備蓄米の放出を求める声が高まっていました。

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農林水産省によると、昨年に収穫されたコメは前の年より18万トン増えたにもかかわらず、JAなどの集荷業者が農家から買い集めたコメの量は前の年を21万トン下回っていたとのことです。

価格高騰の原因について、新規参入の卸業者や民間業者が農家から直接コメを買い取り、市場への供給を遅らせて価格を釣り上げている可能性が指摘されています。

精米や卸業を営む男性は、コメ農家から聞いた話として、普段は鉄くずを集めるスクラップ業やIT関連の事業をしていた人がコメを買い集めていると証言しています。

江藤拓農水大臣は、備蓄米の放出について「集荷業者はだいたい1週間程度で卸売業者に売り渡し、その後、数日から1週間程度でスーパーに届くとみられる」とし、3月下旬以降にスーパーの店頭に並び始めるとの見方を示しました。

また、「他に手がない、他に手がないです。そしてあまりにも高いですよ。このカードより他に手がないということなので、私が責任をとるという覚悟のもとに、カードを切ったということになります」と、並々ならぬ決意だと強調しました。

農産物の流通に詳しい日本総合研究所の三輪泰史は、備蓄米放出の影響について、「3〜4割安いところまで一気に下げていくというかたちになります。3月末〜4月ぐらいには備蓄米を大胆に放出した効果というのが実感できる状況になるかなと思います」と話しています。

食料の安定供給が常に確保され、すべての国民が不安なく常に安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。

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